どうやって、猫に鈴をつけるのか?

自民党の二階俊博元幹事長が
次期衆院選への不出馬を表明した
記者会見が話題になっています。

 

不出馬の理由が裏金問題か、
それとも年齢なのかとの質問に対して、
「年齢の制限があるか?おまえもその歳が来るんだよ」
と答えた後、小声で
「バカ野郎」と吐き捨てました。

 

当選13回で、
現職の国会議員で最高齢の85歳。

 

政治の世界では、
誰も楯突く人もいないのだと思いますが、
一般社会では、完全に時代遅れです。

 

こんな人が政治を牛耳っているのですから、
世の中、変わらないはずです。

 

そんな二階元幹事長を
今回、岸田首相が追い込んで
不出馬を表明させました。

 

政界引退を明らかにしていませんし、
影響力は持ち続けるのだと思いますが、
一線から退くことになりました。

 

岸田首相、やりますね!

 

私がお仕事をさせてもらっている
中小企業でも、
70歳80歳を過ぎた会長が実権を握って
社長が思うように経営できていない
というケースがあります。

 

口では、社長に任せたいと言っていても
細かいことに口出しをするなんてことは
よくあることです。

 

高齢になれば、判断力も鈍りますし、
世の中の変化についていけなくなります。

 

会社を健全に経営していくためにも
会長には退場していただいたほうが良いのですが、
自分では辞めないので、
誰かが鈴をつける必要があります。

 

『猫の首に鈴を付ける』

 

イソップ寓話集の一篇で、

猫に仲間を狩られたネズミたちが相談し、
猫の首に鈴を付けることにしたが、
実行するネズミがいなかった・・・

というお話です。

 

会社も同じで、
会長に辞めてもらったほうが良いのですが、
誰も会長に辞めて下さい!なんて言えません。

 

そうすると、そういう役が、
コンサルタントに回ってくることがあります。

 

人間、誰しも、指図されることを嫌います。

 

会長ともなれば、
人一倍、指図されることを嫌います。

 

こんなとき、どうやって、
会長に辞めるように伝えたらよいでしょうか?

 

こんな時に有効なのが「フィードバック」です。

 

「フィードバック」の元々の意味は、
大砲で「的」に当てる技術のことです。

 

大砲はライフルのように狙って撃つことができません。

 

撃ってみて、
「的」と「着弾点」がどれだけ離れているか?
を観測し修正して打ちます。

 

「的」と「着弾点」のギャップを伝えるのが
フィードバックです。

 

今回の会社の会長さんの場合、
言っていることとやっていることのギャップを
伝えることがフィードバックになります。

 

口では、社長に任せたいと言っていても
細かいことに口出しをするなんて、
言っていることとやっていることが違います。

 

こんな場合、フィードバックが有効です。

 

会長は、いつも、
社長に任せたいとおっしゃっているのに
会長は細かいことまでおっしゃっているように
私は感じました。

 

こんな感じで、独り言のようにつぶやきます。

 

「社長に任せたい」というのは、
普段、自分の言ってる言葉ですから
否定はできません。

 

さらに、「私は感じました」と言っているので、
私が感じていることまで、会長は否定はできません。

 

つまり、会長は、
私のフィードバックを受け止めざるを得ません。

 

人を変えることはできません。

 

自分で気づいて、
変わりたいと思った人が変わります。

 

だから、周りにいる人は、
フィードバックをして、
気付いてもらう機会を作るしかありません。

 

フィードバックを受けて、
あーそうだな!と思って変わるかどうかが
本人次第です。

 

だから、
フィードバックで人は変えらえないのですが、
腫れ物に触るようにしていると、
変わりようがありません。

 

できるとしたら、
フィードバックをするぐらいしかないのです。

 

あとは、自分で気づいて変われる人だと
信じることですかね!

 

今回は、会長の話をしましたが、
上司であっても、年上の上司であっても、
部下でも同じだと思っています。

 

人は言われたくなので、
フィードバックをして気付いてもらって、
変わろうと思う気持ちを引き出すことが
マネージメントでは大事だと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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