昨日は、チームビルディング経営塾9期の
第4回目でした。
講義の中では、
フィードバックをレクチャーしました。
ただ、フィードバックって難しいのです。
というのは、
ほとんどの人がフィードバックの意味を
誤解しているからです。
通常、フィードバック面談というと
評価の結果を部下に伝えるために
行っていると思います。
ただ、実際は、
アドバイスを伝えていることが
多いと思います。
アドバイスとフィードバックは違います。
アドバイスというのは、
「こうしたほうがいいよ！」という
やり方の話です。
つまり、
「自分（上司）ならこうする」
という話です。
そのため、
アドバイスの内容が、
自分に当てはまる内容なら
受け入れられますが、
そうでなければ、モヤモヤします。
モヤモヤするというのは、
「そうじゃないんだよな～」
みたいな話です。
相手が苦手なことや
何度やっても上手く行かないことを
やるように言ってしまうと、
「この人は分かっていないな！」と思われて
信頼を失うことさえあります。
だから、アドバイスは危険なんです。
フィードバック面談が上手く行かないのは、
そういうことが起こっているからだと思います。
では、
本来のフィードバックは何のか？
というと・・・
見たままを返すだけです。
フィードバックの元々の意味は
大砲でマトに当てる技術のことです。
大砲はライフルのように
狙って撃つことができません。
撃ってみて
「的」とどれだけ離れているか？
を観測し修正して打ちます。
この「『的』とどれだけ離れているか？」が
フィードバックです。
だから、フィードバックするためには、
相手が何を「的」にしているのか？を
事前に把握しておく必要があります。
つまり、そもそも、
相手がどうしたいのか？を知らないと
フィードバックができません。
さらに、
フィードバックが難しいのは、
相手を尊重しないと、
フィードバックできないということです。
どういうことか？というと・・・
フィードバックというのは、
見たままを返すだけです。
フィードバックを受けて、
行動を起こすか？どうか？は、
相手次第です。
フィードバックで大事なことは
相手に選択権があるということです。
やるも自由、やらぬも自由
相手をコントルールしてはいけません。
コントロールをしたら、やらされ感が出ます。
他人が決めたら他人事
自分で決めたら自分事
ただ、自分が本当にやりたいことなら、
ギャップをフィードバックされたら、
埋めようとするはずです。
それを信じて、フィードバックをする
ということです。
成果を出してもらおうとすると
どうしてもコントロールしたくなります。
フィードバックでとどめることができず
アドバイスや指示をしたくなります。
相手を尊重しているからこそ、
フィードバック（だけ）することができて、
相手を尊重していることが伝わるからこそ、
フィードバックは機能するのです。
お互いがフィードバックし合える組織が
チームビルディングのゴールだというのは、
人と人が違うことを体現しているからこそ
できることだからです。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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