ここのところ、対話について書いています。
対話ができない組織は生き残れません。
そのためには、
トリプルループで
相手の背景を見るようにしましょう!
と書きました。
しかし、そうは言っても、
話をしているうちに口喧嘩になってしまう
なんてこともあると思います。
それは、自分の中に答えがある場合です。
自分は正しくて、
相手が間違っていると思い込むと
相手の背景が見えなくなります。
相手の背景が見えなくなると、
人間関係が破滅します。
それは「U理論」で説明ができます。
「U理論」は、
マサチューセッツ工科大学の
C・オットー・シャーマー博士によって
生み出された理論です。
少し、横道にそれますが、
理論として確立しているものは
原理原則なので、
いかなる場合に当てはまるものです。
私があらゆる問題を解決できるのは、
チームビルディングの師匠の石見さんから
理論を学んでいるからです。
その理論は石見さんの理論ではなく、
組織学の名だたる学者が研究を重ねて
確立した理論です。
ただ、その理論は難しく書いてあって、
日常で、使うことができません。
石見さんは
その理論を日常で使えるように
かみ砕いて教えてくれます。
私が毎日ブログ書いているのは、
石見さんがかみ砕いて伝えてくれた
理論に基づいて書いています。
私のブログが分かりやすいのは、
石見さんのお陰です。
その石見さんがオープンセミナーを開催しているので
興味のある方は、コチラをご覧ください。
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さて、話を元に戻します。
マサチューセッツ工科大学の
C・オットー・シャーマー博士が
「U理論」で言っていることは・・・
相手との関係性が壊れるパターンは
次のようなプロセスを経るということです。
「ダウンローディング」
起こった現象を認識する段階です。
ここがスタートです。
↓
「盲目状態」
無意識に自分が正しいと思っているので、
起こっていることに気が付きません。
↓
「観ない」
自分が正しいと思っているので、
それ以外ものを見ようとしません。
↓
「立てこもり」
自分の見え方に固執をします。
自分が正しいことを
必死に証明しようとします。
周りの人の話に耳を貸そうとしません。
↓
「感知しない」
自分に必死なので、
相手のことなんて考えていません。
こうなると相手の背景は見えません。
自分に必死です。
↓
「しがみつく」
自分の考え方にしがみつきます。
他の考えを受け入れた負けだと思います。
他の可能性を潰しにかかります。
↓
「不在化・傲慢」
100%自分は正しいのだから、
問題が起こっているのは、私のせいじゃない!
完全に他責になります。
自分を省みないので、傲慢になります。
↓
「操る」
情報操作をして、
周りを自分の思い通り操ります。
自分に同意するよう周りに強要します。
↓
「自己欺瞞」
本心に反していることを感じながら、
自分に対して無理に正当化します。
ここまでくると
もう引き返すことはできません。
↓
「力の濫用」
権力を振りかざして、
自分と違う意見や反論を押さえつけます。
大声をだしたり、脅したり、
自分の言うことをきかせようとします。
↓
「棄てる」
思い通りにならないので、
関わり合いを捨てます。
話もしなくなり、
相手を避けるようなります。
↓
「殲滅」
相手を倒すことに全力を尽くします。
徹底的に相手を攻撃します。
↓
「破壊」
人間関係は破壊され
修復ができなくなります。
このように、相手の背景を見ようとせずに
自分の考えにしがみついていると
このプロセスが徐々に進行していきます。
そして、傲慢になって、
周りを操り始めて、自己欺瞞になると
もう、後戻りはできません。
人間関係が破壊されるところまで
進んでいきます。
相手との関係性を壊したいのであれば
相手の背景を見る必要なんてありません。
しかし、今いるメンバーで成果を上げようとしたら
相手との関係性を壊すわけにはいきません。
では、どうしたらよいのでしょうか?
先ほども書いたように、
「自己欺瞞」まで行ってしまうと
戻れなくなります。
だから、その手前でストップをかけることです。
つまり、
「不在化・傲慢」
100%自分は正しいのだから、
問題が起こっているのは、私のせいじゃない!
と思った時に、立ち止まるということです。
100%自分が正しいなんてことは
めったにあることではありません。
必ず、何を見落としています。
だから、そこで冷静になって、
周りを見れるか?どうか?が大事です。
そうはいっても、
わかっていてもできないのが人間です。
上手くいかなった時は振り返って、
10回中2~3回できるものを
5~6回、7~8回と
できる回数を増やしていけばよいのです。
振り返るためにも
このプロセスを可視化できているのは
参考になるのではないか?
と思います。
今日も最後まで読んでいだき、
ありがとうございます。
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