沈んでみると上手くいく

今に始まった話ではありませんが、
最近、ロシアと中国との関係が
うまくっていません。

 

ロシアに関しては、
対日戦勝記念日の式典で、
メドベージェフ前大統領が
「日本は歴史の教訓を学び、
軍国主義的な計画を放棄すべきだ」
と主張しています。

 

自分達は現在進行形でウクライナに
侵略しておきながらよく言うよ!
と感じですし、

 

中国に関しては、
福島第1原発の処理水海洋放出に
抗議をして日本産水産物の
輸入停止を行っています。

 

自分達のところで、
10倍以上のトリチウムを
海洋放出しておきながらよく言うよ!
という感じです。

 

いずれにしても、
何を言っているのか?
よく分かりませんという話です。

 

事実に基づいて話をしようとしても
結論ありきで、取り付く島もありません。

 

こういう時は、
正直、どうしようもありません。

 

なぜなら、
「U理論」でいう
「上」に行っている状態だからです。

 

「U理論」に関しては、
何度か、このブログで紹介していますが、
なかなか、理解しづらいので、
実例と共に説明したいと思います。

 

 

簡単に言うと
「上」に行くか?「下」に行くか?です。

 

「下」に行くと対話できるのですが、
「上」に行くと取り付く島がなくなり
関係が壊れます。

 

「上」(破滅)へのプロセスを示すと
次のようになります。

 

「観ない」
自分が言いたいことがあるので
相手の話を聴かない
相手を見ない

「感知しない」
自分が言いたいことを伝えるのが
必死なので、相手の話を受け入れない

相手がどう思っているか?なんて
関係ない

「不在化・傲慢」
私の言っていることが理解できない
あなたはおかしい!

バカじゃないか?と
相手を見下すような態度をとる

「自己欺瞞」
あなたの言っていることは
間違っている!

ロシアも中国も
完全に自国を棚に上げています

「棄てる」
もう、あなたと話しても無駄です!

話し合いに応じようとしません

中国はIAEAによる国際評価にも
参加を拒否しています

「破壊」
あなたとは話しません!

お互いの関係が壊れます

 

このように、
段階が進むごとに
思い込みが強くなり、
相手の話を聴けなくなります。

 

そして、
「不在化・傲慢」を超えた辺りから
よっぽどのことがないと
「下」に戻れなくなります。

 

ロシアも中国も
瀬戸際外交が得意ですから、
揺さぶりが目的なのだと思いますが、
国としてのプライドもあるでしょうから
なかなか、元に戻れなくなっています。

 

こういう相手に、コチラが
相手と同じように上に上がってしまうと
戦うしかありません。

 

こういう相手だからこそ、
まともに戦ってはいけません。

 

少し前にブログに書きましたが、
同じ土俵に上がらないということです。

 

では、同じ土俵に上がらないためには
どうしたらよいのでしょうか?

 

それは、「U理論」でいう
「下」に行くことです。

 

「下」へのプロセスを示すと
次のようになります。

 

「ダウンローディング」

起こった現象を認識する段階です。
ここがスタートです。

「保留」

自分の心の中に浮かんだ考えや
正誤、善悪の判断を保留します。

思考のスピードを落とす感じです。

深呼吸してみましょう!

「観る」

起こっている状況をよく観る

「視座の転換」

見えないものを見ようとする

ルービックキューブの裏側を
見ようとする

「感じ取る」

見ようとすると、
なんとなく相手の意図が感じ取れる
ようになります。

中国に関しては、経済危機が起こっていて
若者の失業率が20%を超えると
言われています。

国内の問題から目を背けさせたい
意図があるのかなぁ~

「手放す」

プライドや立場を脇に置いて、
自分の判断や思い込みを手放します。

相手が間違っているという観点を
手放してみる・・・

「プレゼンシング」

今まで見えなかったことや
感じ取れなかったことが
湧き上がってきます。

ルービックキューブの
裏側が見えてくる感じです。

中国も必死なんだなぁ~
という感じです。

「迎え入れる」

湧き上がってきたものを
受け入れます。

まとに相手にしても仕方がない

「結晶化」

言葉にならないものを
声に出す感じです。

湧き上がってきたものが
形になってきます

「具体化」

声になったものを
言葉にする感じです。

形になったものが何なのか?
考えている段階です。

日本の水産物を食べなくて
困るのは中国じゃないの?

「プロトタイピング」

試行錯誤している状態です。
もう少しでハッキリする感じです。

「実体化」

ようやくハッキリした状態です。
言葉で表現できるようになります。

粛々と抗議をすればいいし、
他の国と上手くやっていけば
いいのではないか?

「実践」

しっかりと腹落ちして
自分のものになっている感じです。

日本としては、ブレずに
やるべきことをやっていこう!

 

このようにして、
モヤモヤしていたものが
明確になってきて、
行動できるようになります。

 

以上が「下」に行く感じです。

 

 

「上」に行く場合は、
勢いをつけて上がっていく感じがありますが、
「下」に行く場合は、
ジワジワ進んで行く感じだと思います。

 

意図的に「下」に行くのは難しいです。

 

進めようとして進むものではなく
沈んでいく感じです。

 

だから、逆にいうと、
進めようとしないほうが進む感じです。
(変な日本語ですね!)

 

だから、「下」に行こうと思ったら、
心を穏やかにするぐらいしか
ないのだと思います。

 

マインドフルネスが必要とされるのは
こんな背景があるのだと思います。

 

いずれにしても、
意図的に「下」に行くのは難しいのです。

 

だとすると、
現実的には「上」に行かないように
するのが有効です。

 

私の感覚で言うと、
「上」に行かないようにすれば、
いずれ「下」に沈んでいくようになる
という感じです。

 

人間関係で、トラブルになるのは、
「上」に行くからです。

 

今いるメンバーで成果を上げよう!
とするなら、
「下」に行く選択肢以外ありません。

 

「上」に行ったら、
誰もいなくなってしまいますから・・・

 

「上」に行きそうになったら、
深呼吸して、沈んでみましょう!

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

====================
若手が辞めない組織を作る
「心理的安全性」の高い組織の作り方
====================

※以前、私が開催したセミナーです。
私の仲間が講師を務めます。

若手や優秀な若手中堅が辞めていくのを
なんとかしたい・・

若手社員のモティベーションを上げたい・・・

管理職のマネジメント力を上げたい・・・

このような問題は
「心理的安全性」の高い組織を
作ることで解決できます。

このセミナーでは、
「心理的安全性」の高い組織を作り方を
ワークを通してお伝えします。

詳しくはコチラをご覧ください。
https://sokoage.net/safetyseminar/

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です