なぜ、逆鱗に触れるようなことをするのか?

来年度の予算審議で、
政府は「高額療養費制度」の見直しに
着手しようとしています。

「高額療養費制度」は、がん治療など
長期に高額な治療費がかかる場合に、
患者の負担額を一定額に抑える制度ですが、
それゆえ、お金がかかっているので、
政府は、見直しをしたいのだと思います。

今後、ガンになる人も増えていくし、
いろいろな治療法も確立していく中で
高額療養費制度を維持していく費用は
増える一方だと思います。

ここで歯止めをかけたいという
政府の意向も分からなくもありません。

しかし、そうだとしても、
高額療養費制度に手をつけるのは、
あまりにもセンスがないというか、
どうして、わざわざ「命」にかかわるところに
手をつけようとするのか?
理解に苦しみます。

医療費の無駄遣いは、
「命」にかかわらないところで、
まだまだあるように思います。

そこに手をつけないで、
どうして「命」にかかわる
センシティブなところに手をつけるのか?

まさに、逆鱗に触れるという話です。

センスがないと言ってしまうと、
それまでなので、
もう少し言語化してみたいと思います。

では、なぜ、
わざわざ、逆鱗に触れるようなことを
するのでしょうか?

それは、相手のことを見ていないから
だと思います。

医療費を削減したい立場の人からすると、
高額療養費の上限額を変えるのが、
一番確実に削減できる方法です。

上限額を減らせれば、
あとは計算するだけですから、
確実に医療費を減らせます。

「命」にかかわらない病気やケガで
安易に病院に行く人の意識を変えて
医療費を減らそうとすると大変です。

それに比べると、上限額の変更は、
数字を変えるだけで削減できるのですから
そのほうが簡単です。

つまり、削減したい立場の話だけ聞いて、
削減される立場の話を聞かずに
やると決断してしまったのだと思います。

いつもブログに書いている
ルービックキューブの話です。

ルービックキューブは6面ありますが、
どう頑張っても、人は3面しか見えません。

人には必ず見えていないものがある
と思っておくことが大事だと思います。

簡単に大きく予算を削るなんてことが
簡単にできるはずがないのです。

いい話には必ず裏があります。

そこに気付いていたのか?
気付いていなかったのか?

優柔不断でもいけませんが、
決めればいいというものでもありません。

ものごとを変えていくには、
相手が同意しやすいところから
決めていくことが大事なんだと思います。

組織を変える場合も、
変われる人から変わってもらって、
変われない人は最後にします。

そうすると、流れは変わるものなのです。

大きく変える時は、
流れを作って変えていくことが大事です。

流れを作るには、
相手が同意しやすいポイントを
見つけるのが大事ですが、
それが見つけられるのは、
相手をちゃんと見ているからです。

相手を見て話をするのは、
対話の基本です。

つまり、
なぜ、逆鱗にふれるようなことをするのか?
というと、それは、
対話ができないからだということだと思います。

これだけ対話が重要な時代に
対話ができない人たちが政治家をやっている・・・

なんだかなぁ~と思いました。

ダイアログ(対話)のエキスパートの
熊平先生のお話を聞いてもらいたい
と思いました。

ということで、今回も重ねてご案内です。

ダイアログ
価値を生み出す組織に変わる対話の技術


の著者 熊平美香さんと
私のチームビルディングの師匠
石見幸三さんが、
「AI時代の人材育成を考える」というテーマで
対談を行います。

「AI時代の人材育成を考える」

https://coachingfarmjapan.com/aifuture

AIが発展しても、
高額医療費のような問題は
簡単に解決しないと思います。

しかし、AIを活用すことで
合意形成に何かしらの変化はあるかも
しれません。

そんな話が聞けると思うので。
組織作りに関わっている方には、
是非、参加いただきたいと思っています。

当日、私も参加します。

会場でお会いできたら嬉しく思います。

今日も最後まで読んでいだき、
ありがとうございます。

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