なぜ、こんなことが起こるのか?

ニュースを見ていたら、
ある小学校で蛍光灯が割れて
生徒の給食にガラス片が混入したものの、
担当教員と介護員がガラス片を取り除き、
児童に食べさせていたそうです。

その後、給食を食べていた生徒から
ガラス片が残っているという
申し出があったそうです。

幸いなことに、今のところ、
生徒の体調に異常がないとのことですが、
それにしても、どうしてこんなことが
起きるのでしょうか?

こういうニュースを見て、
いつも思うことが、
シングルループだな!ということです。

ブログでも何度かお話をしている
「シングル・ダブル・トリプルループ学習」
と言われるものです。

①シングル・ループ学習
物事に適切に取り組んでいるか?

②ダブル・ループ学習
適切な物事に取り組んでいるか?

③トリプル・ループ学習
何が適切で、何が適切でないかについて
どのように判断しているのか?

このように、物事を考える時に
3つのレベルがあります。

もう少し具体的に説明したいと
思います。

①シングル・ループ学習
物事に適切に取り組んでいるか?

先生としては、
生徒に給食を食べさせないといけません。

時間内に食べさせないといけない
ということもあるでしょうし、
残さず食べさせないといけない
というのもあるでしょう。

ルールとして決まっていることを
とにかくやるというのが、
シングルループです。

次に、
②ダブル・ループ学習
適切な物事に取り組んでいるか?

ルールとしては、
給食を食べさせないといけないことに
なっているのですが、
今、やるべきことは何なのか?を
考えて行動を選択するということです。

今回で言えば、
生徒の安全を第一に考えて、
配膳をした給食を回収するということです。

その都度、何をしたらよいのか?を
考えてやるのが、ダブルループです。

最後に
③トリプル・ループ学習
何が適切で、何が適切でないかについて
どのように判断しているのか?

こういうことが起こった時に
適切な判断ができるようになるには
どうしたらよいのか?を考えて、
行動をするということです。

今回で言えば、
生徒の安全を第一に考えて、
配膳をした給食を回収した上で、
こういうことが起こった時のルールがなかった
ということに気付き、
どうやってルールを整備するか?
を考えることです。

通常、何事もなければ、
シングルループで仕事をすれば十分です。

言われたことを正確にやるだけでも
十分職責を果たしていると言えます。

しかし、いつもと違った時に、
ダブルループで仕事をしないと、
問題に対処できません。

普段から、ダブルループで
仕事をする訓練をしていないと
急にダブルループで考えることはできません。

あれをやれ!これをやれ!

とにかく言われたことだけやればいい!

どうして言われた通りにやらないんだ!

このようなことを
普段から言っている上司の元では、
ダブルループで仕事ができるようになりません。

そう考えると、
今回の給食のような問題が起こるのは、
教育現場でダブルループ学習が
できていないということです。

なんで、教育現場なのに、
ダブルループ学習ができていないんだ!
と批判するのは簡単です。

そもそも、ダブルループ学習をするには、
時間的な余裕が必要です。

目の前のことを処理しようとしたら
どうしてもシングルループ学習になります。

おそらく、教育現場でも、
人がいないのだと思います。

人がいない中で、
ダブルループ学習をしようとしたら、
学習する時間を作るという
強い意志が必要になります。

あらためて、なんとなくは、
組織は良くならないんだと思いました。

組織を良くしようと思うなら、
時間をかけるという覚悟がいるのだと
思います。

今日も最後まで読んでいだき
ありがとうございます。

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