厳しくしても意味がない?

先日、社長さんと話しているときに、
「厳しさも必要なのではないか?」
という話題になりました。

たしかに、私のような昭和世代には、
厳しくされて成長してきたという
成功体験があります。

私自身も、無職になったり、
仕事でミスをしてお客様に迷惑をかけたりと、
数々の修羅場を経験することで
成長してきたと感じています。

だからこそ、「成長には修羅場が必要だ」
と思っています。

筋肉を鍛えるときも、
一度、負荷をかけて筋繊維を壊し、
それが再生することで強くなる、
という話を聞いたことがあります。

それはまさに原理原則であり、
人の成長も同じだと思うのです。

つまり、人の成長にも、
ある程度の「負荷」は必要です。

上司として部下に負荷をかけたくなる
気持ちも、理解できないわけではありません。

しかし、ここで忘れてはならないのは、
人は負荷がかかると
「恐怖」を感じるということです。

この「恐怖」には、大きく3つあります。

① 弱点に対する恐怖
自分の弱みを見せてはいけない。
苦手なことがあってはならない。
そんな思い込みです。

② 失敗に対する恐怖
もしやってみて失敗したら、
馬鹿にされるのではないか?
という恐れです。

③ 真の自分に対する恐怖
今はうまくいっている“つもり”なだけで、
本当は自分には力がないのではないか?
という不安です。

このように、人は負荷を感じると、
さまざまな「恐怖」を感じます。

そして、「恐怖」を感じると、
人は動けなくなってしまいます。

人が学習するには、
まず「行動」が必要です。

これはいつもブログでも書いていることですが、
人はやりながらでないと学べません。

つまり、まずは行動あるのみ。

しかし、「恐怖」を感じてしまうと、
その行動が起こせなくなります。

行動しなければ、学習も起きません。
結果として、成長にはつながらないのです。

したがって、
負荷によって「恐怖」を与えてしまうと、
かえって逆効果になる場合があるのです。

とはいえ、負荷がなければ成長しません。

では、どうしたらよいのでしょうか?

それは、「恐怖」よりも強く、
「成長したい」という気持ちを
持ってもらうことです。

いつもブログに書いていますが、
人はやりたいことはやります。

やりたいことを実現するためであれば、
「恐怖」を乗り越えようとします。

だからこそ、部下に成長してもらうには、
まずはその人自身の「やりたいこと」を
明確にしてもらうことが大切です。

そして、その「やりたいこと」と、
会社が求めていることを結びつける必要があります。

ここがつながっていない状態で
いくら厳しくしても、
会社のためにやらされていると感じるだけで、
自ら動こうとはしません。

もし厳しくするのであれば、
その厳しさが「自分のために必要だ」と
思える状態でなければ意味がないのです。

だからこそ、厳しくする前に、
たとえ時間がかかっても、丁寧に、
部下が「やりたいこと」と
会社の目的や方針を結びつける。

それが上司に求められていることなのです。

今日も最後まで読んでいだき
ありがとうございます。

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