なぜ、人材育成がうまく行かないのか?

先日、お客様の社長と話をしていたとき、
「以前に比べて人材育成が難しくなった」
という話題になりました。

確かに私が社会人になった頃は、
ほとんどがOJTで体系的な研修もなく、
仕事のやり方を教えてもらった
記憶がありません。

それでも仕事をしているうちに
自然と覚えていきました。

チャレンジする場さえ与えれば、
勝手に成長していったように思います。

ところが今は、
チャレンジする場を与えるだけでは
成長しません。

この違いは一体何なのでしょうか?

人材育成の仕事をしていて思うのは、
成長意欲が弱い人を育てるのは
非常に難しいということです。

人と人は違うため、
できないことができるようになるには
試行錯誤が必要です。

いろいろ試してみて、
自分なりのやり方を見つけることで
上達するのです。

しかし、成長意欲のない人は、
「いろいろやってみる」ということをしません。

自ら「できるようになろう!」という
気持ちがない人を育てるのは、
ほぼ不可能です。

つまり、今の時代の人材育成の難しさは、
成長意欲が低い人が多い
ということだと思うのです。

だから、今の時代、
人材育成しようとするなら、
成長意欲を高めることから
始めなければなりません。

では、どうしたら
成長意欲が高まるのでしょうか?

それは小さくてもよいので、
目標を達成する経験を積むことです。

成長意欲の低い人は、
「できなかったことができるようになる」
という経験が圧倒的に少ないのが特徴です。

何をやってもうまくいかないため、
新しいことに挑戦しよう!
と思わなくなります。

うまくいかないとすぐに諦めることを
繰り返してきたため、
「うまくいくまでやり続ける」
という経験が不足しているのです。

成長を感じたことがない人が、
成長意欲を持つはずがありません。

だからこそ、
人材育成の前に成長意欲を感じられるように
することから始める必要があります。

上司として人材育成のやり方を学んでも、
その前段階である成長意欲を高める
スキルがなければ効果は期待できません。

では、
成長意欲を高めるスキルとは
何でしょうか?

それは「承認」です。

承認には3種類あります。

結果承認:できるようになったことを認める
行動承認:やってみたこと(行動)を認める
存在承認:存在していることを認める

成長意欲を高める場面では、
できることも行動量も少ないため、
結果承認も行動承認も困難です。

そこで重要になるのが存在承認です。

存在承認の一番簡単な方法は、挨拶です。

挨拶なら、誰にできます。

挨拶から始めて、
日々のちょっとした変化に気づいたら
声をかける・・・

これが存在承認になります。

「そんなことから始めなければならないのか?」
と思われるかもしれません。

しかし、現場レベルでは
そこからのスタートが必要だと感じています。

自分の存在を認めてもらい、
気にかけてもらい、
期待されていると感じることで、
「やってみよう」という気持ちが生まれるのです。

「やってみよう」という気持ちが
生まれさえすれば、
最初はうまくいかなくても、
行動していれば行動承認は可能です。

このように承認できることを承認しながら
継続していくことで、
できることが増え、成長を実感し、
やがて成長意欲が生まれてきます。

時間はかかりますが、
これ以外に近道はないと思います。

3年も経てば必ず成長します。

人が育たないと言っているばかりでは、
3年なんて、あっという間に過ぎます。

まずは、存在承認から始めるつもりで、
人材育成を始めることが大事だと思うのです。

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

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