前回のブログで
AI時代に必要な「3つの能力」のうち
③職業的能力
(直感的判断力と知恵の体得力)
についてお話をしました。
ちなみに
AI時代に必要な「3つの能力」とは
③職業的能力
(直感的判断力と知恵の体得力)
④対人的能力
(コミュニケーション力とホスピタリティ力)
⑤組織的能力
(マネージメント力とリーダーシップ力)
の「3つの能力」です。
引用:「3つの能力」田坂広志 著
今回は、
④対人的能力
(コミュニケーション力とホスピタリティ力)
のお話です。
これは、簡単に言うと、
相手に深く共感する能力です。
なぜ、AI時代に
相手に深く共感する能力が
必要なのか?
それは、
実行力を担保するためです。
ちょっと分かりにくいですね!
以前、ブログでも書きましたが、
今の世の中、企業の戦略は
ほとんど同じです。
それは、
今よりもAIを活用するように
なる将来においては
もっと顕著になるはずです。
あらゆるものがデータ化され
何をしたら成果が出るか?
が分かります。
おそらく、
AIが適切な戦略を
導き出してくれるでしょう。
問題は、その戦略を
どうやって実行するか?です。
実は、ここで
その戦略を実行できる企業と
実行できない企業に分かれます。
実行できない企業は、
その戦略に反対する人を
説得できずにバラバラです。
このブログで
何度か紹介している
「戦略と実行」
清水勝彦著 日経BP社
にこんな一文があります。
説得するとは、
論理や力で相手に
屈服させられることではなく、相手の立場、価値観を理解し、
許容することである。論理で100%納得させることは
できない。
さらに、
こうも書かれています。
決まったことを
実行するのだという潔さ制約に対しては
反対や抵抗でなく
創造で乗り切るのだ
という気概いってみれば
実行の文化が必要だ
つまり、
やると決めたら、
いつまでも反対していないで
できる方法を考えてやってよう!
という組織風土を作ることです。
ここで、
大事なのが「説得」です。
権力や立場を
利用するのでなく
相手の立場、価値観を理解し、
許容すること
によって説得するのです。
このために必要なものが
「共感」です。
しかし、
AIには感情がありません。
将来、学習していく中で
ふさわしい感情を表すことが
できるようになるかもしれません。
しかし、それは作りものです。
人間は感情に敏感ですから
作りものであればすぐに分かります。
AIには共感する能力は
当分の間、身につくことは
ないと思います。
だから、AI時代において
「共感」は大事な能力です。
世の中が豊かになり、
人の価値観が多様化してきたのは
良いことだと思います。
しかし、
それは、同時に、
組織として1つの答えを持つことを
困難にしてしまいました。
そんな中で、
力を合わせて1つのことをやる
ということは、困難です。
人は変えられません。
自分が変わるしかありません。
変わる能力
自分と違うものを
受け入れる能力
対話する能力
これらは、すべて
「共感」から生まれます。
「共感」は人間だけのものです。
「共感」ができないAIが
人間を説得することは
ありえません。
だから、AI時代に
④対人的能力
(コミュニケーション力とホスピタリティ力)
が必要とされるのです。
その割には
「共感力」が低下していることが
問題だと思うのです。
それは、
またの機会に書きたいと思います。
次回は、
⑤組織的能力
(マネージメント力とリーダーシップ力)
についてお話したいと
思います。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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