仲良くしようとしなくてよい

先日、お客様の管理職の方と
面談している時に
こんなことを言われました。

 

仲良くしないとダメですか?

 

どういうことか?聞いてみました。

 

すると、
過去にいろいろあって
仲良くできそうにない人がいる
というのです。

 

なるほど・・・

 

私は仲良くする必要はない
と思っています。

 

人に変えられるモノと
変えられないモノがあります。

 

好き嫌いという感情は
変えられません。

 

だから、嫌いなら嫌いでよい
と思っています。

 

ただ、そのままだと
成果は上がりません。

 

チームの成果は
「人」×「しくみ」×「関係性」です。

 

嫌いのままでは、
「関係性」が高まらないので、
結果として成果が生まれません。

 

では、どうしたらよいのでしょうか?

 

そもそも「関係性」が悪いのに
「関係性」だけ高めることはできません。

 

「関係性」を高めるのであれば、
その1つ前の「しくみ」を高めれば
よいのです。

 

では、「しくみ」とは何か?

 

それは・・・・

 

「ビジョン」や「目的」や「目標」です。

 

「ビジョン」や「目的」や「目標」を
明確にして、それらを達成するために
どうなっていればよいのか?
を話し合えばよいのです。

 

好き嫌いを言っているうちは
相手との関係性だけの話です。

 

しかし、
「ビジョン」や「目的」や「目標」が
共有できているとしたら、
それは自分事になります。

 

自分事になれば、
好き嫌いの話ではなくなります。

 

だから、共有された
「ビジョン」や「目的」や「目標」を
目指していけば、
結果として「関係性」は改善されます。

 

仲良くしようとしなくても、
同じものを目指していれば、
そのうち仲良くなれます。

 

そこで、問題なのは、
そもそも仲が悪い仲間同士で、
「ビジョン」や「目的」や「目標」を
共有することができるか?
という問題です。

 

それについては、
「ビジョン」や「目的」や「目標」を
共有しようとしたら、うまく行きません。

 

では、どうしたらよいのでしょうか?

 

それは、それぞれ、別々に
「ビジョン」や「目的」や「目標」を
決めてもらって、
それぞれに重なっているところがないか?
を探せばよいのです。

 

共有のビジョンを探しても
最初からあるはずがありません。

 

重なっている部分を共有することで
自分事になるのです。

 

例えば・・・

 

売上を上げたい人と
休みを取りたい人だったら、
売上も上がり、
休みも取れるビジネスモデルを
一緒に考えればよいのです。

 

そうしたら、
高単価で付加価値が高いサービスを
誰がやってもできるようにする
ということを目指せばよいのです。

 

それができるかどうかは関係なくて
それを一緒に目指すことに意味があります。

 

お互いがやりたいこと
(「しくみ」=「ビジョン」)を目指して
協力する(「関係性」を上げる)ことで、
成果が上がるのです。

 

このように、
「人」×「しくみ」×「関係性」という
3つの要素で考えると
組織作りの打ち手がわかります。

 

もともと、この考え方は、
チービルディングの師匠である
石見さんから教わりました。

 

その石見さんが、
この理論を「SSR理論」と名付けたので、
今後、私も「SSR理論」ということにします。

 

そして、
この「SSR理論」に基づいて
組織の状態がわかる診断ソフト
「ソコアゲ診断」も一緒に開発しました。

 

その診断についてのセミナー
も開催しているので、
興味のある方は参加してみて下さい。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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