適者生存のなれの果て

ENEOSホールディングスの社長が
酔って女性に抱きつくなど
不適切な行為があったとして、
解任されたとニュースで報じられました。

 

ENEOSホールディングスでは、
去年、当時の会長が
女性への悪質なセクハラ行為で
辞任したばかりです。

 

2年連続の不祥事に
ENEOSホールディングスの社員さん達は
頭を抱えていることと思います。

 

いまどき、いくら酔っていたとは言え、
異性に抱きつたらアウトです。

 

どうして、
こんな当たり前のことが分からない人が
大企業のトップになるのでしょうか?

 

それは、そういう人が、
トップになる構造があるからです。

 

世の中の常識に従わず、
俺がルールだと言わんばかりに
強引にものごとを進められる人が
トップにのぼりつめる企業だからです。

 

これは、ENEOSホールディングスに
限った話ではなくて、
そういう企業は多いのではないでしょうか?

 

出世競争に生き残った人が
トップになる・・・

 

そう言う意味で、
ENEOSホールディングスの社長さんは
今回、失脚した訳ですが、
次の社長さんはどんな人になるのか?

 

ここで、また、
出世競争が行われるのでしょうか?

 

私はこの会社の事情は分かりませんが、
こうやって、生き残った人がトップになる
という環境を「適者生存」と言います。

 

「適者生存」は、競争原理の元、
終わりのない競争を繰り返します。

 

だからこそ、強くないと生き残れないし、
世の中の常識なんかに従わず、
俺がルールだ!と言わんばかりに、
強引にものごとを進める・・・

 

だから、世の中とのズレに気付けない・・・

 

それが今回のような事態を引き起こす・・・

 

そして、社内政治に長けた人が残り、
優秀な人材がいなくなる・・・

 

人を活かせない会社

 

これが「適者生存」のなれの果てです。

 

ビジネスモデルがしっかりしていて
右肩上がりの世の中なら、
これで何の問題もありません。

 

しかし、ビジネスモデルが揺らいできて
右肩下がりの世の中になったら、
誰がイノベーションを起こすんですかね?

 

「適者生存」の会社が、
変化が大きい時代に生き残っていくのは、
難しいように思います。

 

では、どのようにしたら、
イノベーションを起こして、
生き残れる会社になれるのでしょうか?

 

それは「適所生存」です。

 

「適所生存」というのは、
環境の変化に対応して、
必要な能力を身に付けることで
生き残っていくことです。

 

そのためには、
まず、環境の変化を理解して、
自らの強みを活かしながら、
新しいことを学んで、
自ら変化することが必要です。

 

「適所生存」の組織では、
一人でやることの限界を理解して、
一人ひとりの違いを尊重し、
お互いの強みで、お互いの弱みを補い合いながら、
外部環境の変化に対応しようとします。

 

そこには、競争ではなく、
協働で問題を解決していこうとする
組織文化が生まれます。

 

私は、この組織文化を
チームビルディングと呼んでいて、
そういう組織作りのサポートをして、
成果を上げています。

 

ENEOSの問題だけでなく
不正な政治資金の問題、
ジャニーズ事務所の問題、
宝塚歌劇団のいじめの問題
ビックモーターの不正の問題など

 

「適者生存」でやっていくことの限界が
明らかになってきたと思います。

 

組織のスタイルを変えないと
生き残れない時代になったのだと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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