また、パワハラで町長が辞任しました。
「おまえらの脳みそはハトの脳みそより小さい」
「朝、キスしてくるの?」
「育休を1年取ったら殺すぞ」
第三者委員会で言ったとされている発言で、
本人は覚えていないそうですが、
言われた本人は忘れないでしょう・・・
先日行われた記者会見も見ましたが
これまた、見事な「U理論」でした。
「U理論」は、
こういう話をするたびに説明していますが、
いついかなる時も当てはまるのが理論です。
他人事ではなく、
自分にも当てはまるものとして
自らを振り返る必要があると思います。
「U理論」には、
上手くいくパターンと
上手くいかないパターンがあります。
今回は上手くいかないパターンですが、
「U理論」のプロセスと今回の事例を重ねると
次のようになります。
「ダウンローディング」
起こった現象を認識する段階です。
ここがスタートです。
↓
「盲目状態」
無意識に自分が正しいと思っているので、
起こっていることに気が付きません。
どうして、周りがパワハラだと
騒いでいるのか?分からない状態です。
↓
「観ない」
自分が正しいと思っているので、
それ以外ものが見えなくなっています。
自分に都合が良いようにしか
見えなくなっています。
自身の発言を覚えていないとか
一部誤解があると言って
自分の行為を見ようとしません。
↓
「立てこもり」
自分の見え方に固執をします。
自分が正しいことを
必死に証明しようとします。
周りの人の話に耳を貸そうとしません。
第三者委員会の報告書には
指導の一貫として
『正しいことをしている』と考えていたことから、
何の抵抗もないまま頻繁にパワハラが行われてきた
とありました。
↓
「感知しない」
自分に必死なので、
相手のことなんて考えていません。
知らぬ間に相手を傷つけていること
があります。
第三者委員会の報告書には
“冗談のつもりだった”と書かれています。
こんなことを冗談であっても、
言われている方はたまりません。
↓
「しがみつく」
自分の考え方にしがみつきます。
他の考え方は受け入れる余地がありません。
何を言っても、
「でも・・・」という答えが返ってきます。
今回の記者会見でも
一部誤解や、認識しきれていない事案が
あることも事実!と不満をもらしていました。
↓
「不在化・傲慢」
100%私は悪くない!私のせいじゃない!
完全に他責になります。
自分を棚に上げて相手を批判するので
傲慢になります。
辞職願を提出した最大の要因は?
との記者の質問に
「(報道陣が囲む)この状態です」
と答えています。
自分が原因だと思っていません。
報道が騒いでいるせいです。
↓
「操る」
周りを自分の思い通り操ります。
感情的になって、
周りを巻き込みます。
可哀そうな私を演じます。
記者会見では
“ハラスメント”という言葉で
萎縮しすぎる環境をつくらない大切さを
どう担保していくか、
“ハラスメント”という言葉の乱用をどう防ぐのか?
と発言し、
自らが言葉の乱用の被害者のような言い様でした。
↓
「自己欺瞞」
事実をすり替えてなかったことにします。
言っているうちに、
自分でも何が作り話で
何が本当か分からなくなります。
記者会見では、
職員をどう守っていくのかということも、
今後検討するべきことだと思う
と発言し、
自分がハラスメントしていた立場だということを
完全に忘れてしまっています。
↓
「力の濫用」
権力を振りかざして、
自分と違う意見や反論を押さえつけます。
大声をだしたり、脅したり、
自分の言うことをきかせようとします。
記者会見で、
言い過ぎたと思う発言はなかったか?
との記者の質問に対して
「具体的に言うと誰のどの事案かわかってしまうが、
お話した方がいいですか?それハラスメントですよ」
と脅しにかかっています。
↓
「棄てる」
思い通りにならないので、
関わり合いを捨てます。
話もしなくなり、
相手を避けるようなります。
記者会見では、
結局、職員が
昼休みを取らなきゃいけないことを
理由に会見を打ち切りました。
↓
「殲滅」
相手を倒すことに全力を尽くします。
徹底的に相手を攻撃します。
↓
「破壊」
人間関係は破壊され
修復ができなくなります。
さすがに公の場だったので、
「殲滅」より先に進むことはありませんでしたが、
キレイに「U理論」の通りです。
問題を起こして、反省せずに
同じことを繰り返す人というのは、
例外なく「U理論」をなぞります。
人間関係で揉めている人は
このプロセスを繰り返しています。
ここのところ、ブログで、
100歩譲って考えるとか、
イライラした時に距離を置いた方がいい
とか書いてますが、
それは、上に行かないようにしているのです。
人間なので、感情的になれば、
すぐに上に行きます。
でも、「不在化・傲慢」の手前で
踏みとどまることが大事です。
「不在化・傲慢」を超えると
他責になります。
他責になると問題が解決しません。
だから、「不在化・傲慢」の前で
踏みとどまれるように、
上に行っている自分を認識できるように
することが大切だと思っています。
そのためにも、
距離を置いて自分を見るということを
クセ付けするとよいと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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