先日、お客様の会社の会議の
ファシリテーションをしている時に
こんなことがありました。
ある管理職の方が
前回の会議でやると決めたことを
やっていませんでした。
前回もやっていなかったので、
社長さんが強い口調で言い始めました。
「やる気があるのか!」
やる気の話になってしまったので、
いったん、止めていただいて、
私と管理職の方で話すことにしました。
やると決めたことをやっていないので、
やる気がないだろう!
と言われるとその通りなんですが、
やっていないからと言って
やる気がないわけではないと思うのです
やる気があったとしても
行動できない時もあります。
それは恐怖を感じている時です。
できない自分と向き合う時に
人は「恐怖」を感じます。
その「恐怖」は3つあります。
①弱点に対する恐怖
②失敗に対する恐怖
③真の自分に対する恐怖
順番に説明したいと思います。
①弱点に対する恐怖
自分に弱点があることが分かった時に
感じる恐怖です。
自分の弱みを見せてはいけない
自分に苦手なことがあってはいけない
という思い込みによるものです。
何でも完璧にやろうとすると
この「恐怖」で動けなくなります。
次に・・・
②失敗に対する恐怖
失敗した時に感じる恐怖です。
失敗したら、
バカにされるとか怒られるなど
外的な要因もあれば、
失敗は許されないことだと
思い込んでいるという
内的な要因もあります。
失敗をしたくないと思うと
動けなくなります。
最後に・・・
③真の自分に対する恐怖
自分ができると思っていたり、
得意だと思っていたことが
実はできないということが分かった時に
感じる恐怖です。
経験を積んだり、
学んだり、
地位や立場が上がったり、
自信がつけばつくほど、
自分ができないという現実を
受け止められなくなります。
人は見たいものしか見ません。
見たくない現実は見ようとしません。
それは無意識にしている場合が多いです。
無意識なので、
自分で動こうにも動けなくなっています。
真の自分に対する恐怖が
一番厄介です。
いずれにしても、
これらの恐怖を感じていると
やる気があっても動けません。
やる気がない!と叱責しても、
ますます動けなくなるだけです。
そんな時こそ、
ポジティブアプローチです。
なぜ、できないのか?ではなく、
どうしたらできるのか?を一緒に考えて、
トライアンドエラーを繰り返して、
できるようになるしかありません。
恐怖を感じるな!と言ったところで
感じるものなので、
自分で克服しかありません。
その時に周りができることは
サポートしかありません。
本人がやるのですから、
本人にその気がないと始まりません。
やる気をサポートすることが大事なのに、
やる気があるのか!なんて言ってしまったら
信用を失い、
サポートを受け付けてもらえなくます。
だから、やる気を否定しては
いけないのです。
人材育成で相談を受けて、
このような話をすると、
できる方ほど、
「できないのは、本人の問題なのに、
どうして、こちらが、
ここまでサポートをしないといけないの?」
と言われます。
ここで、私が、
「人を育てる気がないんだったら、
これ以上、教えても無駄ですね!」
と言ったらどうでしょう?
やる気を否定されたら、
やる気は失われます。
やるのは本人ですから、
本人のやる気を大切することが
必要なのです。
だから、私は、社長さんに
人を育てる気があるんですか!
なんて言ったことがありません。
(たぶん…)
人を育てるには
やる気があると信じることから
始める必要があるのです。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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