ゆとりで人が育つのか?

ここのところ、
若い社員さんと話をしていて、
「優秀だな!」と思うこと
が増えてきました。

 

会社の戦略を理解して、
自分ができることを考えて
動いてくれる感じがします。

 

正直、そんなに社会経験も
専門技術もあるわけではないのですが
自分のできることをやることで
確実に成長しています。

 

私は、昭和の人間なので、
量をやることで質が上がると
信じています。

 

がむしゃらに仕事をして
できるようになった
という成功体験があります。

 

そのため、
残業も休日出勤もない
今の若者は質的な成長は難しいと
勝手に思い込んでいました。

 

だから、
最近の優秀な若者を見ていて
ゆとりの中でも、
人が成長するということを
意外に感じていました。

 

そんな中、先日、
チームビルディングの勉強会で、
あらためて成人発達理論について
学びました。

 

成人発達理論というのは、
成人以降の成長・発達に焦点を
あてた心理学の理論です。

 

成人発達理論によると、
人の成長には、

人間性や度量といった
「器」の成長と、

具体的な能力といった
「能力」の成長

があります。

 

分かりやすく説明すると、
「器」は「茶碗」で、
「能力」が「ごはん」です。

 

「ごはん」をたくさん盛ろうとすると
大きな「茶碗」が必要になります。

 

成長とは「茶碗」が大きくなる
ことです。

 

「ごはん」が盛れているうちは
「茶碗」を大きくしようとは
思いません。

 

「ごはん」が盛れなくなって、
はじめて「茶碗」を大きくしよう
と思えるようになります。

 

そういう意味で、
「器」(人間性や度量)を大きく
しようとするなら、
盛りきれないほどの「能力」を
身に付ければよいのです。

 

そこで、冒頭のお話です。

 

ゆとりで人が育つのか?

 

ゆとり教育の元では、
「ごはん」を無理して、
「茶碗」に盛ろうとしません。

 

「茶碗」には
いつも、ゆとりがあります。

 

これでは、
いつまで経っても、
「ごはん」はいっぱいにならず、
「茶碗」が大きくなることはない
と思っていました。

 

しかし、
最近の若者を見ると
みずから「ごはん」を盛って
「茶碗」を大きくしているようです。

 

昭和な私と違うのは、
「ごはん」の種類が違うのです。

 

昭和な私の「ごはん」は
100%「仕事」でした。

 

しかし、最近の若者は、
「仕事」以外の「ごはん」を
「茶碗」に盛るようになってきて
いるのです。

 

それは・・・

 

子育てだったり
野球やサッカーのコーチをしたり
保護犬・保護猫の譲渡会の運営をしたり
仕事以外の活動をやっているのです。

 

当たり前の話なんですが、
「仕事」以外でも人は成長します。

 

ダイナミックスさを失った
「仕事」よりも
子育てや社会的な活動の方が
「能力」が身に付くこともあるのだ
と思います。

 

「仕事」でないと成長できない
と思っている昭和な人間のほうが、
時代に取り残されていくのかも
しれません。

 

2022年10月から
育児介護休業法が改正され、
男性の育児休業の取得が推奨されます。

 

職場に穴をあけるなんて
とんでもない!
という考え方もわかります。

 

しかし、
育児に関わることで、
人として成長してもらって、
その能力を会社に還元してもらう
という考え方もできると思います。

 

「仕事」に対する価値観は
人それぞれです。

 

子どもが欲しくても
授かれない人もいる・・・・

 

シングルになって
子育てを一人で背負っている
人もいる・・・

 

人と人は違います。

 

だからこそ、
「茶碗」に盛る「ごはん」の種類を
それぞれ、選べるように、
ゆとりが必要なんだと思いました。

 

人の成長は一種類ではありません。

 

いろいろな成長があってよいと
思います。

 

だからこそ、
人を活かして組織を運営していく
経営者の方には
組織をデザインする力が
必要とされているのだと思います。

 

そこに、
チームビルディングの技術が
必要とされているように思います。

 

チームビルディングが当たり前になる
世の中へ

 

チームビルディングを学ぶ仲間と共に
目指していきたいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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