先日、お客様の社長さんから
こんなお話をいただきました。
どうして、自分が
「なぜ?」と言ってしまうのか?
が理解できた!
組織を変えようとする時に
社長さんに
約束をしてもらっているのは、
「なぜ?」と言わないということです。
その約束が
なかなか守れなかったのですが、
最近、守れるようになってきた
とのことでした。
なぜ?組織を変える時に
「なぜ?」と言ってはいけないのか?
「なぜ?」と言うと
人を責めることになるからです。
「なぜ?」の裏側には、
なんでやっていないんだ!
なんでそうなっているんだ!
という叱責の気持ちが隠れています。
「なぜ?」と言われた方も
わざとやっていないわけでもないし
わざとそうしたわけでもありません。
「なぜ?」と言われても、
説明しようがないので、
黙っているしかありません。
それでも、「なぜ?」と聞かれたら、
スイマセンと謝るしかありません。
「なぜ?」と聞いてる方も
謝って欲しいわけではないので
そうではなくて、
「なぜ?」の答えを知りたいのですが、
そもそも、わざとでないので、
答えなんかないので、
どんどん相手を追いつめることになります。
それは関係性を悪化させて、
ますます問題解決を難しくします。
だから、
「なぜ?」と言ってはいけないのです。
そういう説明を受けて、
頭では分かっているのですが、
日常でなかなかできないのは
なぜなんだろう?と思っていたそうです。
それが原因が分かったというのです。
その原因は、長年、製造業で
仕事をしてきているからだというのです。
その通りだと思います。
製造業では、昔から、
「なぜ?」を3回繰り返せ!
と言われています。
上手くいかないのには
原因があって、
その原因をつぶしていくことで、
問題を解決するという考え方です。
その考え方で、
今までたくさんの問題解決をしてきました。
そこには、今までの成功体験があります。
「なぜ?」を繰り返せば、
問題が解決すると信じているのです。
その癖が抜けないのです。
しかし、組織の問題は、
「なぜ?」を3回繰り返しても
解決しません。
なぜなら、
そこに原因があるわけではないからです。
わざとやっているなら、話は別です。
わざとやっているのが原因です。
しかし、わざとではないので、
原因がないのです。
原因がないところに、
「なぜ?」を繰り返しても、解決しません。
そこで、
原因がないはずがないと考えると、
相手がわざとやっているに違いないと
相手を悪者扱いし始めます。
これが、関係性を悪化させます。
そう思っていることは相手に伝わるので、
自分を悪者扱いするリーダーに
ついて行こうと思わなくなるからです。
このようにして、
問題がますます複雑になっていきます。
では、どうしたらよいのか?というと
「どうなっていたらよいのか?」を
考えることです。
問題解決をするのではなく、
問題そのものがない状態を考える
ということです。
「どうなっていたらよいのか?」は、
将来に向けた話です。
明日から、いや、今から、
変えられます。
どうにもならない時こそ、
「なぜ?」ではなく、
「どうなっていたらよいのか?」を
考えないと、
本当にどうにもならなくなります。
「なぜ?」を言わないようにするには、
本業の製造業の問題と
人や組織の問題とでは、
解決方法を使い分ければよいのです。
製造業の問題は、今まで通り、
「なぜ?」を3回繰り返して、
問題解決すればいいんです。
人や組織の問題だけ、
「どうなっていたらよいのか?」を
考えればよいのです。
このように使い分けることで、
人や組織の問題に
「なぜ?」を持ち込まなくなった
ということでした。
これも、結局、
人それぞれ、違うので、
自分なりのやり方が身に付かないと
できるようならないのです。
私が、社長さんに対して、
なぜ?「なぜ?」を繰り返すんですか?
と言ったところで解決しません。
自分なりのやり方を
身に付けてもらえるまで、
根気よく、伝えていくことで、
できるようになるのだと思います。
だから、いつも、
ブログに同じことを書いて
恐縮なんですが、
できるようになるまで書き続ける
(言い続ける)しかないのです。
その前提は、
相手が変わりたいと思っている
ということを信じることが
大事なんだと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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