好き嫌いで評価をするとどうなるか?

前回、「人」と「こと」を分ける
という話をしました。

人材の多様化の中で、「感情」で解決しようと
すると多様化の失われ、結果として組織として
生き残れないという話をしました。

この話をもう少し掘り下げたいと思います。

それは、感情=好き嫌い

 

 

 

 

 

 

好き嫌いで評価をするとどうなるか?

という話です。

私もかつては

「中小企業の評価は社長の好き嫌いでいいんです!」
「社長の会社なんですから!」

と言っていました。

でも、ここ2〜3年、違和感を感じていました。

違和感とは、「本当にそれでいいのかな?」
ということです。

 

 

 

 

 

 

 

皆さんは、どう思いますか?

好き嫌いで評価するのはアリ

それともナシ

シンキングターイム!

 

 

 

 

 

 

では、私なりの考えを書きますね!

私の答えは、「どっちもアリ」です!

でた~ 答えになっていない・・・?

 

 

 

 

 

 

 

でも、一長一短だから仕方がないです。

好き嫌いで評価した場合を考えてみましょう!

好き嫌いで評価をすると、
社長はまず好きな人と仕事ができます。

なぜなら、社長が嫌っている人は
社長に嫌われていることに気付くので
社長を避けるようになります。

 

 

 

 

 

 

 

人間、嫌われていることがわかれば、
相手も嫌いになります。

嫌いな人が遠ざかり、
好きな人と仕事をすれば、
社長のモティベーションは上がります。

 

 

 

 

 

 

これはこれで大切なことです。

そして、社長に好かれた人は、
より好かれようとするので、
社長の言ったことを一生懸命やろうとします。

なんか上手く行く感じがします。

しかし、マイナス面も覚悟しなければなりません。

それは、社長さんにとっては、不都合な真実です。

社長さんはお金に困っていない人なので、
ピンとこないかもしれませんが、
知っておいたほうがよいことです。

それは・・・

社員は給与で生活をしているということです。

 

 

 

 

それがどうした?と思われるかもしれませんが、

社員は生活があるので、
嫌な社長の前でもいい顔をします。

だから、社長に嫌われたくないので、
社長に好かれるような社員を演じます。

 

 

 

 

 

 

 

演じている社員は、お客様ではなく、
社長のほうに気を遣います。

私は、祖父が経営するホテルで
働いていたことがありますが、

会長である祖父が来ると、
社員はお客様より優先で対応していました。

そうなるとどうなるのか?

お客様不在の商売は、行き詰まります。

 

 

 

 

 

私はこれを「裸の王様のサイクル」と言っています。

 

 

 

 

 

 

 

どうしてこんなことが起こるのでしょうか?

社長に気を遣いすぎる社員が悪いのでしょうか?

お客様のことを考えない社員がわるいのでしょうか?

・・・・

・・・・

・・・・

そうです。

社長が好き嫌いで評価をしているからです。

社長の影響力はそれだけ大きいのです。

よっぽど注意しないと、
この「裸の王様サイクル」にハマります。

 

 

 

 

 

 

 

私自身も、前職場では常務取締役でした。

私に気に入られようと
おべっかを使ってくる社員もいたり
同僚の悪口を報告してくる社員がいました。

一生懸命頑張ってくれている社員について

「あの人、影ではジョウムの悪口を言ってますよ!」

とか言わなくてよい報告をする・・・

それこそ、人間不信にもなります。

 

 

 

 

 

 

 

でも、そこで経営者が好き嫌いで
評価をしてしまうと
人間関係がますますこじれていきます。

この「裸の王様サイクル」にハマらない
ためにも、
社長はできるだけ好き嫌いを排除すべき
なのです。

もちろん、人間ですから、好き嫌いはあります。

それを否定するつもりもありません。

 

 

 

 

 

 

 

私にも好き嫌いはあります。

評価に好き嫌いが反映するのは、
やむを得ないと思います。

しかし、社長自ら、好き嫌いで評価していると
言わないほうがよいと思うんです。

社長は好き嫌いで評価していることが
社員に伝わると
この恐ろしい「裸の王様サイクル」
悩まされることになります。

 

 

 

 

 

 

 

「裸の王様サイクル」の中では
社長のちょっとした一言が
社員にとっては致命的な言葉になります。

社長に嫌われたら、この会社ではやっていけません。

また、声もかけてもらえないことが
社員にとっては戦力外通告に感じられるかもしれません。


 

 

 

 

 

 

では、どうしたら、

この「裸の王様サイクル」から逃げられるのでしょうか?

人間である限り、感情から完全に逃げることができません。

それでも、「公平」に評価することで、
遠ざけることはできます。

「平等」ではありません。

仕事をやってくれた人にはやったなりに
評価をするということです。

 

それには、好き嫌いではなく
「公平」な基準が必要です。

「公平」な基準があることで、
前回、お話した
「人」と「コト」を分けることが
可能になるのです。

しかし、それは言うは易し行うは難し!

「感情」をコントロールするのは難しいですね!

ん~
がんばってみるよ~♪
やぁれるだけ~♪

「感情」のことは別の機会に書きたいと思います。

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