前回、
早い思考と遅い思考について
お話をしました。
この手の話は、
説明よりも感じてもらった方が
早いと思います。
結構、有名なのでやったことが
ある問題かもしれませんが・・・
では、1問目です。
2 + 2 = ?
はい。
4です。
これは「システム1」です。
2 + 2 = 4であることを知っているので、
直感的に解けると思います。
では、
12 × 13 =
う~ん
これはなかなか答えが出ませんね!
12 × 12 なら、
わかるような、わからないような…
こうなると、「システム2」です。
もう、ちょっと考えれば、
12 × 12 = 144
だから
144 + 12 = 156
という答えを導ける人も
いるかもしれません。
システム1とシステム2の違いは
注意力が必要になる点です。
システム1は
ほぼ自動的にできることです。
なので、
12 × 12 = 144
が頭に入っている人には、
12 × 13 = 156
を直感的(システム1)で
分かる人もいるかもしれません。
このように、記憶によって
普通の人には「システム2」の領域を
達人は「システム1」でも
処理するみたいなこともできます。
よく1000時間以上やると天才になれる
みたいな話がありますが、
そういう話だと思います。
つまり、量をこなして、
経験を蓄積していけば、
「システム1」でも正しい答えを
導き出すことができるのだと思います。
ただし、システム2による確認が必要ですが・・・
さて、2問目です。
次の問題を考えてみてください。
バットとボールは合わせて1100円です。
バットはボールより1000円高いです。
ボールはいくらでしょう?
いかがでしょうか?
ある数字が閃いたと思います。
そうです。
100円です。
こういう素早い思考が「システム1」です。
しかし、残念なことに間違ってます。
なぜなら、
ボールが100円なら
ボールより1000円高いバットは
1100円となります。
バットとボールの合計金額は
1200円になってしまいます。
だから、
ボールは100円ではありません。
正解は50円です。
バットが1050円で
ボールが50円という訳です。
50円という答えた人は
相当頭を鍛えているか?
相当注意深いか?
のいずれかだと思います。
いかがだったでしょうか?
「システム1」と「システム2」を
体感できたのではないか?
と思います。
人間は、よっぽど注意しないと、
自分の脳に騙されます。
これを「人」の視点でみると、
こういうことが、人間関係の至る所で
起きているのではないでしょうか?
つまり、「思い込みによる誤解」です。
これが、
人間関係を複雑にしている原因だと
思います。
そういう意味では、
自分の思っていることが
相手の思っていることと違うかもしれない・・・
と思うことが、
人間関係を解決していく出発点だと
と思います。
つまりは、思い込みを捨てて、
相手を観ることが必要だと思います。
ちょっと理屈っぽかったですかね?
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