どうして労働組合に入るのか?

ここ最近、
労働組合に関する相談が続きました。

ちょうど、明日は、
May Day「労働者の日」 なので、
労働組合についてお話したいと思います。

 

 

 

 

 

そもそも、
「労働組合って何?」という
ことなんですが、

簡単に言うと、

労働者が団結して
会社と交渉するための組織

です。

 

 

 

 

 

 

 

法律で、その権利が認められていて、
会社は交渉に応じなければならない
義務があります。

誤解が多いのですが、
交渉の内容を受け入れるかは
会社の自由で、

会社は交渉の機会に応じる義務
があるということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは、
個人的な見解を書きますね!

労働組合の何が問題か?というと
「コスト」であるという事です。

会社は労働組合とやり取りをする
必要があります。

これは「コスト」です。

これはOKですよね!

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、労働者にとっても
「コスト」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜなら、組合費を負担したり、
会社と交渉するために準備をしたり、
組合活動に参加する必要があるからです。

では、なぜ?
「コスト」を負担してまで、
労働者は労働組合に加入するのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、
そこに何らかの「快」があるからです。

「快」=「自分にとっての心地よさ」です。

このブログでも、何度かお話をしていますが、
人の選択には「快」に基づいています。

これは「選択理論」という考え方です。

人が選ぶ場合に5つの基本的な欲求が
あると言われています。

①愛・所属の欲求
人を大切にしたい!されたい!
人が大好き!誰かと一緒にいたい!
一緒に働く人が重要!

②力・価値の欲求
認められたい!役に立ちたい!
勝ちたい!結果を残したい!
賞賛されたい!

③自由の欲求
自分で判断したい!変化!
人にあれこれ言われたくない!
自分で選びたい!

④楽しみの欲求
楽しみたい!笑いが大切!充実感!
やりがいのある仕事!学びたい!
関心が高い!好奇心が高い!

⑤生存の欲求
安全な環境にしたい!
平穏で安定が得たい!
住環境や家族のことが大切

以上の5つです。

 

 

 

 

 

 

 

人はいずれかの欲求を満たそうとして
選択をします。

つまり、この欲求が満たされないと
行動を起こすということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうなった時に、
「どうして労働組合に入るのか?」
というのは、
どういうことなんでしょうか?

それは、

それぞれ具体的に考えると

①愛・所属の欲求
⇒自分が大切されていないと感じた
⇒ ここにいられないと感じた

 

 

 

 

 

②力・価値の欲求
⇒ 自分の力が認められていないと感じた
⇒自分の意見が受け入れてもらえないと感じた

 

 

 

 

 

 

③自由の欲求
⇒自由に仕事ができないと感じた
⇒無理やり仕事をさせられたと感じた

 

 

 

 

 

 

④楽しみの欲求
⇒楽しく仕事ができない
⇒やりがいを感じない

 

 

 

 

 

 

⑤生存の欲求
⇒給与が下がって生活ができないと感じた
⇒労働時間が長すぎて不安を感じた

 

 

 

 

 

みたいなことだと思います。

ポイントは、
「・・・・と感じる」ということです。

事実かどうかは関係なくて、
本人が「どう感じるか?」です。

そうなると、人がどう感じるか?は
人それぞれ違うので、
「これをしたらよい!」という話ではなく、
「その人の欲求をどうやって満たしていくか?」
という話だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

こういう話をすると、
「なんだ愚痴じゃん!」という話に
なると思います。

でも、この愚痴をほっておくと
「快」を求めて行動を開始します。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は「愚痴を聞け」と言いたいのではなくて、
「どうしたら、今の状況を良くできるのか?」
を一緒に考えていく仲間としての関係性を
社員さんと築くいうことが大切だと思います。

「社員を大切にする」

言ってみれば、
当たり前のことなんですが、
この当たり前のことを一貫性もって続けること
が大事なんだと思います。

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