「強み」と「弱み」を知ることから始まる

前回に引き続き、チームビルデングについて
お話します。

チームビルディングとはタックマンモデルを
人工的に引き起こすことだとお話しました。

 

 

 

 

 

 

 

タックマンモデルのポイントは「嵐」です。

「嵐」から「秩序」への流れは
「谷」をくぐることです。

では・・・
「谷」をくぐるのに何が必要でしょうか?

必要なことは2つあります。

 

「自己開示」「ビジョン」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

長くなりそうですので、
今後、数回にわけて
順番に説明したいと思います。

まずは、
「自己開示」についてお話します。

 

 

 

 

 

 

 

「自己開示」とは
他人に自分をさらけ出すことです。

何を開示するのか?というと、
自分の「強み」と「弱み」です。

でも、どうでしょう?

自分の「強み」も「弱み」もよくわからない
というのが本音ではないか?と思います。

 

 

 

 

 

 

 

チームビルディングを始める前に、
「強み」と「弱み」を自覚するところ
から始めます。

そのために、
私が使っているのが「効き脳」です。

 

 

 

 

 

 

 

「効き脳」については、すでに説明をしている
ので、知っている方は読み飛ばして下さいね!

「効き脳」はGE社の
マネジメント教育の責任者であった
ネッド・ハーマン氏によって開発されました。

現在、全世界で200万人以上の診断が行われ、
コカ・コーラ、資生堂など多くの企業で、
個々のスキルアップやキャリアプラン、
チームビルディングに幅広く活用されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

人の脳は、大きく分けて、
左右で2つ、内側と外側で2つ、
計4つに分けることができます。

右脳左脳というのは、
聞いたことがあると思います。

内側と外側は、
辺縁系と大脳新皮質です。

それぞれの機能を分けると

A:左大脳新皮質→論理的、理性的

B:左辺縁系→保守的、計画的

C:右辺縁系→対人的、感覚的

D:右大脳新皮質→感情的、全体的

という感じです。

位置的にいうとこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

この「効き脳」ですが、
人によって活用している「場所」が違います。

Aか?Bか?Cか?Dか?という感じです。

人によって使っている「脳の場所」が違うので
人と人は違う考え方をするのです。

利き手に右利き、左利きがあるのと同じように
脳にも「利き」があります。

 

 

 

 

 

 

 

Aの強い人は、理屈っぽく考える人です。
Bの強い人は、保守的に考える人です。
Cの強い人は、人間関係を最優先に考える人です。
Dの強い人は、全体として物事を捉える人です。

実は、これが「強み」であり「弱み」です。

同じ状況に置かれても、脳の「利き」によって、
思考の結果が変わってきます。

 

 

 

 

 

 

 

例えば、皆さんが飲食店の店長だったとします。

みんなで考えて新たにお店を出すとします。

 

 

 

 

 

Aの強い人(Aさん)は、
採算が取れるのかな?と考えます。

 

 

 

 

Bの強い人(Bさん)は、
スケジュールは間に合うのか?と考えます。

 

 

 

 

 

Cの強い人(Cさん)は、
誰が新しい店長になるのだろう?と考えます。

 

 

 

 

 

 

 

Dの強い人(Dさん)は、
どんなコンセプトの店にしようかな?

 

 

 

 

 

 

 

とういう具合に、
効き脳によって考えていることが違うのです。

この違いによって、何が起こるのか?
というと・・・

「摩擦」が起きます。

 

 

 

 

 

 

 

先ほどの飲食店の例で言うと、

Aさんが、
新店のオープンでお金のことを
心配してヤキモキしているのに、

 

 

 

 

Dさんは、
どんなお店にしようか?
とワクワクしている・・・

 

 

 

 

 

 

 

AさんがDさんを見たら、どう思うでしょうか?

「何、ぼーとしているんだよ!」ってなります。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、実際はどうでしょうか?

二人とも違うことを考えていますが、
二人とも
「新店が上手く行くためにはどうしたらよいのか?」
を考えています。

 

 

 

 

 

 

 

ここで、Aさんが、
「何、ぼーとしているんだよ!」という思いを
抱えたままであれば、
AさんのDさんへの誤解は解けません。

 

 

 

 

 

 

 

その逆もあります。

Dさんにしてみれば、
Aさんのことを
数字のことしか考えていない「つまらない人」
と見えているに違いありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

数字が分かるのは「強み」ですが、
コンセプトがわかないのは「弱み」です。

その逆も同じで、

コンセプトがわくのは「強み」ですが、
数字が分からないのは「弱み」です。

 

 

 

 

 

 

 

このように
「効き脳」を通して、
自分と他人は違うということを理解した上で、
自分の「強み」と「弱み」も自覚してもらう
というところがスタートラインです。

ここからどのように「谷」に向かっていくのか?

それは、次回、お話したいと思います。

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