先日、
お客様の事業発展計画発表会の
基調講演で柿内先生のお話を
伺うことができました。
http://www.kakiuchikaizen.com/
柿内先生は改善のプロで多くの会社
の改善活動を指導されています。
その柿内先生のお話で
長年の謎が解けました。
それは
日本の生産性は諸外国に比べて低い!
という話です。
私は、諸外国と言っても
アメリカとベトナムとインドネシア
ぐらいしか行ったことしかありません。
でも、どう考えても、彼らに比べて、
日本人は勤勉で仕事をキチンとしています。
諸外国の人が、
日本人よりも勤勉だとは、
どう考えても思えません。
なのに、どうして生産性が低いのか?
ずっーと謎でした…
ここで、労働生産性とは何か?
を改めて考えてみたいと思います。
付加価値額は以下の式で表されます。
これだと、
労働生産性が低いのは
労働者の数が多いからだという話になり、
労働者の働きが悪いということ
になるのではないでしょうか?
私もずっとそう思っていました。
しかし、
柿内先生が指摘をしているのは、
『過剰サービス』
です。
音のしない洗濯機が
本当に必要なのか?
お米が立つ?炊飯器が
本当に必要なのか?
日本の家電が海外に負けたのは、
性能にこだわり過ぎたからです。
静かで音のしない洗濯機は
日本で売れるかもしれませんが
アジアでは売れません。
ベトナムの家電屋さんに並んでいた
洗濯機にはボタンが3つぐらいの
昭和の洗濯機でした。
つまりは、
お客様が求めていないところに
こだわりすぎて、
無駄な付加価値をつけている・・・
昨日、美容室に行ってきたのですが、
そこの社長さんも言ってました。
「カットのテクニックなんて
10分1000円でよい人にとっては
何の価値もないんです。」
価値を感じない人には、
付加価値を取り除いて
それなりの値段で売らないと
いけないのです。
逆に
高性能にするなら、価格を上げて
今までとは違う売り方をしなければ
いけないのに、
なんの工夫もなく
今まで通りに売っている・・・
こうみると、
労働生産性の低さは、
会社の戦略の間違いです。
現場の労働者の問題ではありません!
これなら、働き者の日本人の
労働生産性が低くなる理由も
分かります。
現在、働き方改革として
労働者の生産性を上げるという話を
しています。
たしかに、
労働者の働き方にも無駄はあるでしょう!
職場にも過剰サービスがあると思います。
しかし、無駄がなくなるだけでは、
生産性は上がりません。
生産性を上げるには
付加価値に見合う価格にするか
価格にあった商品(サービス)にするか
だと思います。
「値決めは経営」と京セラの稲盛さんが
おっしゃっている通り、
経営の問題だと思います。
つまり、働き方改革とは
経営の問題であり、
人事部だけで解決できる問題では
ないのです。
そう考えると、働き方改革への
取り組み方が違ってくるのでは
ないでしょうか?
今日はこんな感じです。
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