ルールを守っているのだから、問題がないって本当か?

前回は、西野監督の選択について
お話をしました。

 

もう少しこのテーマで
お話したいと思います。

 

テレビでもネットでも
いろんな意見が交わされています。

 

昨日も書いた通り、
論理の出発点が違うので、
人それぞれでよいと思います。

 

ただ、その中で
気になった主張がありました。

 

今回、私が取り上げたいのは、
「ルールを守っているのだから問題がない」
という主張です。

 

今回のポーランド戦での時間稼ぎは、
ルール違反ではありません。

 

過去にも似たようなことは
いくつもありました。

 

ルール違反ではないのだから問題ない。

 

これは確かにその通りです。

 

これと似たような問題が、
ゴルフ界でも起こっていました。

 

片山晋呉選手の問題です。

 

 

プロアマ大会で不適切な行為をとった
として、懲戒処分になりました。

 

何をしたのか?詳しくは分かりませんが、
片山晋呉選手の態度があまりも悪く、
一緒にラウンドしていた招待客が
怒って帰ってしまったそうです。

 

侮辱的な発言や暴言、暴行などは、
一切ないようなので、
マナーの問題だと思います。

 

しかし、結局は、
30万円の制裁金に加え、厳重注意を受け、
当面の間、ツアーの出場を自粛するそうです。

 

どうやら、
ルール違反じゃないから問題ない
とも言い切れないようです。

 

これって、何なんでしょうか?

 

 

ポイントは、
「コンプライアンスって何ですか?」
ということです。

 

この話は、コンサルタントの仲間で、
上場企業を中心に
ハラスメント、コンプライアンスなどの研修で
活躍している湯澤さんから教わったことです。

 

ハラスメント、コンプライアンスなどの研修は
湯澤社会保険労務士事務所へ
http://office-yuzawa.com/

 

 

コンプライアンスって何ですか?

 

ほとんどの方が、
「法令順守」と回答すると思います。

 

間違っていませんが、それだけでは不十分です。

 

今はむしろ、
社会の要求や期待に応えるという意味のほうが
重要になってきました。

 

 

片山晋呉選手は、
ルール違反をしていないのですが、
プロゴルファーとして、
社会の要求や期待に応える振る舞いを
しなかったために、
処罰をうけ、自粛を余儀なくされました。

 

つまり、トラブルが起こった時に
社会の要求や期待に応えているか?
を考えてみることが
大事だと思います。

 

そういう意味で、
トラブルが起こった時に
一番してはいけないのが
自己の正当化です。

 

自己を正当化すると
相手を否定することになります。

 

西野監督が、素晴らしかったのは、
試合直後のインタビューでも、
フェアプレーでないことを認めたことです。

 

 

さらに、試合の翌日には、
選手に対して、ミーティングで、
「こういう場所(16強)に来たにもかかわらず、
素直に喜べない状況をつくってしまったのは
申し訳なかった」
と謝罪したそうです。

 

西野監督は、
自己正当化をしませんでした。

 

もし、西野監督が、
「勝つために時間稼ぎして何か悪い!」
と言って、自己正当化していたら、
世の中の論調は一気に変わっていたでしょう。

 

この問題がこれで済んでいるのは、
時間稼ぎそのものは、
社会の要求や期待に応えていないかも
しれませんが、
西野監督をはじめ選手達の振る舞いが
適切だからだと思います。

 

日本サッカー協会の対応は
そつがないように思います。

 

 

その一方、
片山晋呉選手は、記者会見で、
こんな風に答えています。

 

「どうして帰られるのか、理由が分からなかった。
怒っているとは思わなかった。
でも不快な思いをさせたのは確かだ。
大変なことをしてしまったかなという思いで、
大会後、ツアー出場自粛を決めた」

 

納得している表情には
私には見えませんでした。

 

大したことはしていなのに・・・
とでも言いたそうな感じを受けました。

 

しかし、大事なことは何かというと
何をしたか?ではなくて、
周りにどのように思われたか?
ということです。

 

東芝、日産、スバル、神戸製鋼、
日本大学、日本ゴルフ協会・・・

 

これだけ、
不祥事が続いていると偶然ではなくて、
時代の流れであるように感じます。

 

世の中から
何を要求され、何を期待されているのか?

 

ミッションが問われる時代になって
来たのだと思います。

 

 

ちなみに、ロボット人事研究所の
「ミッション」は

「自分の人生を生きる」

です。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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