広島に前日入りできたので、
呉の大和ミュージアムに行ってきました。
この本を読んで、戦艦「大和」のことを
もっと知りたいと思ったからです。
![](https://robotjinji.com/blog/wp-content/uploads/2017/08/改革はなぜ失敗するのか?-205x300.jpg)
この本の中で戦艦「大和」がなぜ沈んだのか?
書かれていました。
正直、カッコいい最後ではありません。
どちらかというと愚かな最後でした。
どうして、当時、最新鋭の戦艦が
そんな愚かな最後を迎えたのでしょうか?
WEBで菊澤先生が寄稿されていますが、
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52589
私なりに簡単にお伝えすると・・・
米軍が沖縄本土に上陸した時に
戦艦「大和」を沖縄に特攻させる
という作戦を立てました。
当初、海軍は、
航空機の支援のないままでは、
米軍の爆撃機に容易に攻撃され、
沖縄に辿り着けないと猛反対しました。
しかし、反対できない「空気」に負け、
出撃し、予想どおり、撃沈されました。
![](https://robotjinji.com/blog/wp-content/uploads/2017/08/戦艦大和①-225x300.jpg)
航空機の援護のないまま
戦艦「大和」を特攻的に使用する・・・
合理的に考えたら成功するはずもない作戦に
なぜ、踏み切ったのか?
そこに、非合理的な意思決定が
合理的に行われる不思議があります。
人の合理性には限界がある。
これが「限定合理性」です。
![](https://robotjinji.com/blog/wp-content/uploads/2017/08/大和水没-300x154.jpg)
人は大事な判断する時は、
間違えたり、騙されないように、
慎重に確認をしたり、調査をしたりします。
実際に費用がかかるかどうかは別にして、
手間(コスト)をかけます。
これを「取引コスト」と言います。
人は「取引コスト」をかけたくないがために
愚かな過ちを犯します。
例えば・・・
社内で不正を見つけても、
なかったことにしてしまうということです。
その不正を正すと、
人間関係がこわれたり、
社会的な信用を失うという「コスト」がかかるので、
その「コスト」を回避するために、
なかったことにしてしまう。
客観的にみたら、
なんでそんなことするのかなァ〜という話です。
![](https://robotjinji.com/blog/wp-content/uploads/2017/08/戦艦大和②-225x300.jpg)
戦艦大和の場合でいうと、
・空軍はすでに特攻攻撃をしている中で、
海軍だけが特攻しなければ、臆病者と言われる
・大和を投入しないまま戦争を
終わらせたら、どんな批判を受けるか分からない
・無傷で米軍に接収される程、不名誉なことはない
これらの「コスト」を勘案して、
非合理的な意思決定がなされました。
そして、2,997名の尊い命が失われました。
![](https://robotjinji.com/blog/wp-content/uploads/2017/08/大和戦死者-300x201.jpg)
決断の重さを感じます。
何とかならなかったのでしょうか?
人間が「限定合理性」を乗り越えない限り
難しいのだと思います。
東芝の粉飾決算も、三菱自動車の燃費詐称も
同じ構造だと思います。
では、人間は「限定合理性」を
乗り越えられないのでしょうか?
このテーマは、組織変革に大事なテーマです。
乗り越えられないのであれば、そもそも、
組織変革なんて無理!ということになってします。
しかし、過去をみれば、組織変革を成し遂げた
事例はいくつもあります。
日本航空
日産自動車
星野リゾート
いずれも、外部から経営者がやって来て
改革を推進しています。
つまり、
「取引コスト」にひるまない「肝の据わった人物」
「空気」を読まない「変人」「変態」しか、
変革は成し遂げられないのだと思います。
そういう意味で、
C(友好)の効き脳が強い私は
相当意識をして「変態」にならないと、
組織変革は難しいのかもしれません(笑)
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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