「人づくり革命」
最近、何かと見かけるようになりました。
いったい、何だろう?
なにやら、新内閣の目玉になりそうです。
しかし、どうにも違和感があります。
「人をつくる」というのは、
どういう意味なのでしょうか?
新聞に載っているところによると
「人づくり革命」とは
(1)高等教育無償化・リカレント教育の充実
(2)人材育成のあり方・大学改革
(3)企業の人材採用の多元化・多様な高齢者雇用
(4)高齢者給付中心の現行制度から全世代型社会保障への改革
う~ん
これが、
「人をつくる」ことなんでしょうか?
すでに出来上がった人に対する施策としか
思えません。
しかも、「革命」って・・・
ちなみに「革命」とは、
1 被支配階級が時の支配階級を倒して政治権力を握り、
政治・経済・社会体制を根本的に変革すること。
フランス革命・ロシア革命など。2 物事が急激に発展・変革すること。
「産業革命」「流通革命」3 古代中国で、天命が改まり、王朝の変わること。
4 陰陽道(おんようどう)で、辛酉(しんゆう)の年のこと。
争乱が多いとされて、改元などが行われた。
出典:デジタル大辞泉
政府が掲げる政策は、
どう考えても、「革命」には思えません。
「革命」だとすると、
支配階級を倒さなければなりません。
職場でいう支配階級は、「働かない管理職」です。
「働かない管理職」の解雇や賃下げを緩和する!
ぐらいしないと革命ではありません。
さらにいうと、
現状の働き方に合っていない労働基準法を
抜本的に見直す!
ぐらいしないと「革命」ではありません。
そもそも、「革命」は、
被支配階級が起こすものであって、
支配階級が起こすものではありません。
何なんでしょうか?
この違和感は?
この記事によると、
2025年には6割以上の経営者が
70歳を超えると言います。
優良技術の継承をしていかないと、
日本の産業基盤は劣化し、
国力が弱まっていきます。
まさに、優良技術の継承にこそ、
「人づくり」が必要だと思います。
でも、
政府のいう「人づくり革命」には
切迫感が感じられません。
「革命」と言っているのに・・・
そもそも、
「人づくり」という言葉自体がおかしくて
人はモノではないので、作れません。
人は育つものです。
そして、
人が育つには「革命」なんかいらなくて、
本人の成長しようとする意志が
あればよいのです。
そのためには、
本人が成長しようとする意志が
持てるようなビジョンが
あればよいのです。
日本がどのような社会を目指すのか?
そのビジョンを達成したいと思う人が集まって、
「革命」が起きるのです。
それは、
会社を変えるのも一緒です。
会社を変えようと社長さんも社員さんも
思わなければ、会社は変わりません。
そして、どのように変わるのか?
ビジョンを共有して、
それを目指していかない限り、
会社は変わっていかないのです。
ビジョンを描き、
そのビジョンを共有するための
時間をいか作るか?
が会社を変えて行くためには重要です。
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