なぜ、決断が遅れるのか?

朝起きて、携帯を見たら
ビックリしたニュースが
飛び込んできました。

 

サッカー日本代表
バヒド・ハリルホジッチ監督
が解任されるようです。

 

6月のワールドカップの2ヶ月前

 

直前に解任することはないと
思っていましたが、
思い切ったことをしました。

 

個人的には
代表のサッカーが面白くなくて
あきらめていたのですが、
これでまた面白くなりそうです!

 

 

そもそも、ワールドカップで
日本が勝てるとしたら、
組織力です。
(個のレベルは急に上がりません)

 

その組織力がここにきて
固まっていないのは
致命的です。

 

チームの精神的な支柱が
決まっていません。

 

これでは、
闘いようがありません。

 

それにしても、思い切りましたね!

 

解任することで
得られる可能性よりも
上手く行かないリスクのほうが
大きく感じるものなのに・・・

 

 

それが証拠に
解任されるとニュースが流れると
ハリル監督を擁護するような
コメントが現れたりします。

 

得る価値よりも
失う価値のほうが大きく感じる・・・

 

「損失回避性」という考え方です。

 

これが人間の決断を鈍らせます。

 

人間は完全に合理的ではない
という考え方です。

 

この話は、
ご存知の方も多いかもしれませんが、
「行動経済学」の話です。

 

「行動経済学」は経済学に
心理学を加えたものです。

 

カーネマンとトヴェルスキーは
2002年にこれでノーベル賞を取りました。

 

 

「損失回避性」は
「行動経済学」のうちの
1つの考え方です。

 

「損失回避性」 によると、
30000円の利得に
1の価値を見出すとしたら、
同額の損失に1.5倍から2.5倍の
マイナスの価値を見出すというものです。

 

 

人は得る喜びよりも
失うショックの方が大きいのは、
理論的にも証明されているのです。

 

つまり、それ故に
決断が遅れるということが
起こります。

 

本来であれば、
ハリル監督は、もっと早く
解任するべきでした。

 

手倉森氏がサポートに入った時点で
ハリル監督が選手を掌握できて
いなかったことはバレバレでした・・・

 

しかし、
予選で勝ち上がってきただけに
解任することが難しかった
のだと思います。

 

つまり、失う価値のほうが
大きくみえていたのだと思います。

 

しかし、ここにきて、
直前の親善試合の勝ち負けよりも、
チームのカタチができていないことが
明らかになりました。

 

ウクライナ戦を見ても、
チームとして何をしようとしているのが
わかりませんでした。

 

つまり、チームとしての
「ビジョン」がないのです。

 

世界の強豪と
どうやって闘ってよいのか?
分からないのです。

 

4年間、そのために
やってきたのに・・・

 

 

日本サッカー協会として、
ようやく、今回、ハリル監督を
解任することで得られる可能性が
解任するリスクを上回ったのだと思います。

 

「遅いよ!」と思いますが、
リスクの大きさが
可能性の1.5倍から2.5倍に感じられない限り、
人は決断できないのですから、
仕方がないのかもしれません・・・

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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