短期的な成果を求めることが組織を狂わせる

伊調さんへのパワハラの問題が
ワイドショーで取り上げられています。

 

第三者の弁護士による調査報告書には
「栄和人強化本部長から伊調馨選手へ
複数のパワハラ行為を認定した」
とあるといいます。

 

当初、日本レスリング協会は
「そんなことはありません」
と主張していましたが、
真実はそうではなかったようです・・・

 

 

今回、認定された伊調さんへの
パワハラは2件

 

2010年2月
「よく俺の前で
レスリングができるな!」と
言った件

 

2010年11月
アジア大会で選出されなかった件

 

たった2件であることに驚くと同時に、
7~8年前であることにも驚きました。

 

7~8年前に「できごと」があって、
今回、パワハラとして認定されるまで
本人には「パワハラ」の認識がなった
ということです。

 

どうして、
こんなことが起こるのでしょうか?

 

 

結果を出した人には、
何も言えなくなってしまう
という空気ができあがります。

 

結果を出した人には、
批判を封じ込めるマジックワード
があります。

 

「文句があるなら
結果を出してから言え!」

 

これを言われてしまうと
結果を出していない人は
何も言えなくなります。

 

そうすると、
新たに結果を出そうとする人の
場が失われます。

 

結果を出した人が
さらに結果を出しやすくなり
他の人が結果を出しずらくなる・・・

 

 

結果、成果を出している人の
発言力が強くなり、
その人を中心とした
組織が形成されることになります。

 

結果を出している人は
自分のやり方にますます自信を
持つようになります。

 

そして、
自分のやり方以外のものを
認めなくなり、
否定し、つぶそうとする・・・

 

つまり、
結果を出すがゆえに
他のものが見えなくなる・・・

 

私も研修で言っているのが、
「強みがよいものは限らない」
ということです。

 

人は強みでやらかします。

 

栄本部長は、
人を育てるという「強み」を
持っていたのだと思います。

 

それでなければ、
これだけの結果を出せなかった
と思います。

 

しかし、
世の中の進化とともに
科学的な手法が生み出されていて
レスリングは進化していました。

 

男子のレスリングです。

 

伊調選手はそれを求めた・・・

 

栄本部長は
自分の「強み」に溺れた結果、
もっと強くなりたい、
もっと学びたいという教え子の
気持ちに気付かなった・・・

 

 

私は、栄本部長の肩をもつ
つもりはありません。

 

しかし、
人って、そんなもんじゃないかな?
と思うのです。

 

つまり、結果を出して、
誰にも、何も言われなくなったら、
見えなくなるのだと思います。

 

だからこそ、
協会の役割が必要だったのだと
思います。

 

協会が、
短期的な成果にとらわれて、
長期的なビジョンに立って
指導者の育成を考えていなかった
のではないか?
と思うのです。

 

人を育てながら、
組織を成長させていくことをしない限り
組織はどこかで行き詰るのです。

 

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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