札幌で爆発事故がありました。
時間がたって、
起こった爆発事故の原因が
分かってきました。
どうやら、不動産会社の社員さんが
100本以上のスプレー缶の
ガス抜きをしていたようです。
そのガスが部屋に充満し、
湯沸し器を付けたことにより
爆発をしたようです。
そもそも、
ガス抜きをするのは、
そのまま捨てると、
缶が破裂して危険だからです。
だから、ガス抜きをして、
ガスを空にして、缶を捨てます。
ガス抜きをして、
缶は安全になりましたが、
部屋が危険だったという話です。
「一体、何やっているんだか!」
という話です。
これって、
「目的」と「目標」の話です。
今回の場合、
安全にするというのが「目的」です。
その「目的」のために
ガス抜きをするというのが、
「目標」(目的に対する手段)でした。
しかし、いつの間にか、
「目標」だったガス抜きが、
「目的」になってしまいました。
ガス抜きさえすればいい
という頭になっていたのだと思います。
けが人だけで済んだことが
不幸中の幸いでした。
では、どうしたら今回のような問題を
解決できるでしょうか?
それは、
トリプルループを回すことです。
組織が学習する上で
3つのレベルがあります。
①シングルループ
物事に「適切に取り組んで」いるか?
「方法の適切さ」について考えています。
②ダブルループ
「適切な物事」に取り組んでいるか?
「目的・目標の適切さ」について
考えています。
③トリプルループ
何が適切で、何が適切でないかについて、
「どのように判断している」のか?
「目的・目標設定の信念・価値観など」
について考えています。
つまり、今回のケースで言うと、
窓を開けるか、外でガス抜きを
すべきだったというのが、
シングルループ的な考え方です。
次に、そもそもガス抜きなんて
なぜ、しなければならないのか?
と考えることが、
ダブルループ的な考え方です。
最後に、そもそも、なぜ、
うちの会社に消臭スプレーが
こんなにも大量にあるのか?
と考えることが、
トリプルループ的な考え方です。
アインシュタインは、
「問題を生み出したのと
同じレベルの意識では、
その問題を解決することはできない!」
と言っています。
つまり、
ダブルループレベルの問題を
解決するには、
トリプルループ的な考え方を
しないといけないのです。
トリプルループ的な考え方というのは、
信念や価値観にもとづくので、
会社の信念や価値観に
社員が共感していないと、
そもそも、社員がトリプルループ的な
考え方はできないのです。
で、何が言いたいのか?というと、
社員に自律的に考えて欲しいというからには、
まずは、会社に信念や価値観がなければならず、
会社に信念や価値観があるということは、
社長自身に信念や価値観がなければ、
ならないということなんです。
今日はこの辺にしたいと思います。
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