前回のブログで
成果が出る組織は学習している
という話を書きました。
この話は
「学習する組織」の話です。
「学習する組織」入門
「学習する組織」とは
マサチューセッツ工科大学の
ピーター・センゲ教授や
行動経済学の
クリス・アージリス
(ハーバード大学)教授
が生み出し概念です。
この「学習する組織」は、
ナイキ、ユニリーバ、インテル、VISA
などの大きの企業で導入され、
成果を上げてきました。
何が言いたいか?というと、
私が師匠の石見さんから教わり、
実践しているコンサルティングには
根拠があるということです。
根拠がある!
当たり前のように思われる
かもしれませんが、
以前の私はそうでは
ありませんでした。
以前の私は、
他の会社で上手く行ったやり方や
他の人が上手く行ったやり方を
マネてやっていただけでした。
それで成果が出る場合も
ありましたが、
多くの場合、成果が出ませんでした。
なぜならば、
人と人が違うということを
理解していなかったからです。
人と人が違っても、
通用するものが
理論や手法やツールです。
こういうことを理解して、
理論や手法やツールを使うから
成果が出るのです。
では、今は、
何を根拠にコンサルをしているのか?
前回のブログでお伝えしたように
組織が成長するには、
次の3つの要素が必要になります。
①基本理念
②理論・ツール・手法
③インフラのイノベーション
このうち、
コンサルの根拠となるのが、
②理論・ツール・手法です。
ピーター・センゲ教授は、
学習する組織が身に付けるべき
「学習能力」を3つの柱で
説明をしています。
それは・・・
①志を育成する力
個人、チーム、組織が、自分たちが本当に
望むことを思い描き、それに向かって
望んで変化していくための意識と能力。
分かりやすく言うと、
個人の「ビジョン」と
組織の「ビジョン」を
思い描くことができること。
そして、それを同じ方向に
向けていくことができる
ようになることです。
私は、これを
「ビジョンワーク」で行っています。
個々人の「ビジョン」を
書き出してもらって
組織全体の「ビジョン」とつなげていく
ということをやっています。
最初からは上手く行きませんが、
意識をしてもらうことで、
志を育成する力を身に付けて
もらえればと思ってやっています。
②複雑性を理解する力
自らの理解と
他の人の理解を重ね合わせて、
さまざまなつながりで作られる
システムの全体像とその作用を
理解する意識と能力。
分かりやすく言うと、
「ルービックキューブ」の話です。
青い面だけそろえるのは
難しくはありません。
しかし、
6面、すべてをそろえようとすると
せっかくそろっている青い面を
崩さないと6面がそろうことは
ありません。
自分には見えない面が
常に存在していること。
これをゲームを通じて
お伝えをしています。
ゲームが上手く行かないというのは、
複雑性を理解していないからです。
③共創的に対話する力
個人、チーム、組織に根強く存在する
無意識の前提を振り返り、
内省しながら、
ともに創造的に考え、
話し合うための意識と能力。
これは、氷山モデルで
お伝えをしている
「メンタルモデル」の話です。
海に浮かんている氷山は
見ている部分は一部であって
海面の下には、
見えているものよりも
大きな氷の塊が沈んでいます。
表面的な出来事に
左右されることなく、
その奥底にある
「メンタルモデル」を
見るようにするということです。
そして、
「メンタルモデル」を意識しながら、
コーチングやフィードバックが
できるようになるということです。
私が、会議で話し合いを繰り返すのは
この状態を作り出すためです。
ビジョンを作ったり、
ゲームをやったり、
コーチングやフィードバックを
やったりするのは、
それが大事だからだけではありません。
この3つの力がバランスよく
身に付かないと組織としての
能力を発揮できないからです。
ピーター・センゲは、
この3つの力を
3本脚の椅子に例えています。
1本だけ長くても安定しないし
1本が短くても安定はしません。
お客様の組織の状態を見ながら
3つの力のうち、
何が足りないのか?
何が優れているのか?
を考えながらコンサルをすることが
大事だと考えています。
だから、
他の会社で上手く行ったやり方や
他の人が上手く行ったやり方を
やっても成果が出ないのです。
書きたいことを書いていたら、
マニアックな話になってしまいました。
理屈っぽくてスイマセン!
感情的になると
周りが見えなくなります。
人は強みでやらかします(笑)
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
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