お客様の社員総会に
参加するために香川に来ています。
東京に本社がある時に
お付き合いが始まり、
香川に本社に移されてからも
ブログを読んでいただいていて、
今回、お声がけいただきました。
その社員総会の中で
部長さんが座右の銘を
お話になっていました。
自他兼ねて利済す。
空海が残した言葉だそうです。
意味は・・・
自分の利益ばかりを考えても
他人の利益も考えないと意味がない。
もっと、
分かりやすく言うと
自分のことばかりを考えていても
幸せになれない
という意味になると思います。
組織の悩みを聞いていると
「自分はちゃんとやっているのに
他の人に足を引っ張られる」
みたいな話を聞くことが多いです。
自分がちゃんとやるのは
責任感の現れであって、
悪いことではありません。
しかし、
自分だけちゃんとやっても
組織全体がうまく行かなければ
結局、自分もダメになります。
組織の中に
レベルの高い人もいるし、
低い人もいます。
そうなった時に
組織はどのレベルになるでしょうか?
一番高い人のレベル?
全体を平均したレベル?
一番低いレベル?
答えは、
一番低いレベルです。
例えば、
製造業で考えてみましょう!
製造部の人が
どんなに良い商品を作っても・・・
営業部の人が
お客様に商品の良さを伝えられないと
と売れません。
また、物流部の人が
その商品を間違ったところに
送ってしまうとクレームになります。
経理部の人が
請求書を送り忘れたら売上になりません。
当然、その逆もあります。
結局、上手く行っていないところが
あると、そこに引きずられて、
そのレベルになってしまいます。
だから、
組織で成果を出そう思ったら、
一番低いレベルを上げる必要が
あります。
つまり、
底上げをする必要があります。
その時に、
自分の仕事ではないから
やらないとか、
知らないではなく、
自分の問題だと認識することが
大事だと思うのです。
それが・・・
自他兼ねて利済す。
だと思います。
そう考えた時に人には誰しも
レベルの高い部分と
レベルの低い部分がある
と思うのです。
そうなると、
単に人が集まっただけでは、
その組織のレベルは
それぞれのレベルの低いところ
引きずられます。
だからこそ、
チームビルディングが必要だ
と思うのです。
チームビルディングとは・・・
チームのメンバーの
「強み」と「弱み」をお互い理解し、
「強み」を活かし、
「弱み」を無力化することで
成果を上げるマネジメント手法
です。
自分の「強み」で仲間の「弱み」を補い
自分の「弱み」は仲間の「強み」で
補ってもらう。
これは、まさに、
自他兼ねて利済す。
自分の「強み」を使って、
相手にどのように貢献したらよいのか?
お互いに自分のことだけを考える
のではなくて、相手のことを考える。
それができれば、
それぞれの低いレベル(弱み)に
引きずられていた組織が、
それぞれの高いレベル(強み)に
引き上げられる組織に生まれ変われる
と思うのです。
空海の教えを
チームビルディングに活かすと
こんな風になるのかな?と
空海の生まれ故郷である香川で
考えてみました。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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