お札と支払う金額は同じではない

スコットランド戦のチケットが
あるんだけど行く?

 

先日、友人からこんなことを
言われました。

 

もちろん、
ラグビーW杯の
日本対スコットランド戦のチケットです。

 

行ってみたいけど・・・

 

開幕前に
チケットを買おうと思ったのですが、
結構、高額であきらめました・・・

 

今回、あらためて、
金額を聞いてみたら・・・

 

40,000円

 

むむむ・・・

 

高いのか?安いのか?

 

しかし、なんとなく、
開幕前に感じた価格感とは
違う感じがします。

 

今週のサモア戦の結果次第ですが、
日本対スコットランド戦は
初のグループリーグ突破となる
歴史的瞬間となるかもしれません。

 

そう考えると、高くはない・・・

 

同じ「40,000円」でも感じ方が変わります。

 

これは
プロスペクト理論の価値関数です。

 

分かりやすく説明します。

 

人間は、
同じ規模の利得と損失を比較すると
損失のほうが1.5~2.5倍重大に感じる

というものです。

 

つまり、
40,000円を支払う時に
60,000円~100,000円を失う感覚になる
ということです。

 

今回で言うと
日本対スコットランド戦の価値が
60,000円~100,000円を上回っていれば
高いとは感じないのです。

 

開幕戦の前であれば、
正直、60,000円~100,000円を
上回ることはなかったと思います。

 

下手したらグループリーグ敗退が
決まっている可能性もある試合です。

 

しかし、今は、
強敵アイルランドに勝利し、
今週のサモア戦の結果次第ですが、
初のグループリーグ突破となる可能性
が十分にあります。

 

そう考えると、
日本対スコットランド戦の価値が
60,000円~100,000円を上回ってきます。

 

同じ「40,000円」でも安い!
と感じられます。

 

買うことにしました!

 

現金な話です。

 

話題性があるから買うみたいな・・・

 

ラグビー愛好家の皆さん!
申し訳ありません!

 

にわかファンですから、
お許し下さい!

 

しかし、これがお金を支払う時の
人間のリアルな感覚です。

 

つまり、
お札と支払う金額は同じではないのです。

 

お客様の会社で面談をしていると
お金の話になります。

 

社長はパソコン1台も買ってくれない・・・

 

仕事で使うものですから、
10万円もあれば買えるのだと思います。

 

社員さんにしてみると
「社長は10万円も出せないのか!」
と思うかもしれません。

 

ここで、
プロスペクト理論の価値関数
を思い出して欲しいのです。

 

人間は、
同じ規模の利得と損失を比較すると
損失のほうが1.5~2.5倍重大に感じる

 

社員さんにしてみれば、
単に10万円かもしれません。

 

しかし、
支払う社長さんにしてみると
15万円~25万円の感覚になっているのです。

 

会社のお金は社長のお金ではありません。

 

理屈ではその通りです。

 

しかし、何かあれば、
社長は身銭を切ることになります。

 

社長も人間である限り、
プロスペクト理論からは逃れられません。

 

そう考えると、
会社にお金を出してもらおうとするのなら
金額の1.5~2.5倍の価値があると
感じてもらえるようにする覚悟が
必要なのだと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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