私が感情的になったらやっていること

昨日、安倍首相のマスクの配布
について書きました。

マスクを配るのも悪くないだろう・・・

マスクを配るのも悪くないだろう・・・

そうしたところ、
メッセージやメールなど
「共感しました！」
「よくそんな見方ができますね！」
というコメントをいただきました。

私も最初は
「マスク2枚ってあり得ないでしょう！」
と思っていました。

しかし、
なんでこんなことをするんだろう？
と考えてみました。

これは、
お客様の会社で
ヒヤリングするときも同じです。

なんか、おかしいな？と思うことで
「スイッチ」が入ります。

見えてない部分があるんじゃないか？
と考えてみる感じです。

いつもお話している
「ルービックキューブ理論」です。

人には必ず見えない面が
存在しています。

昨日書いた私のブログにも
見えていない面があると思います。

他の人のブログを読むと

族議員が郵便局にお金を流すためにやっている！

という意見もありました。

なるほどな！と思います。

いずれにしても、
ここで大事なことは
感情的にならないことです。

感情的になると
ゆっくり考えられなくなります。

人には二種類の思考があります。

「早い思考」と「遅い思考」です。

心理学では
「早い思考」を「システム1」
「遅い思考」を「システム2」
と呼んでいます。

通常、人は「システム１」で
思考しています。

よーく考える場合に
「システム２」に切り替わります。

説明しても、
「ふ～ん」という程度だと思うので、
「システム１」と「システム２」を
体験していただきたいと思います。

次の問題を考えてみてください。

バットとボールは合わせて1100円です。
バットはボールより1000円高いです。
ボールはいくらでしょう？

100円？

そうだと思った方・・・

「システム１」が動いています。

ボールが100円なら
バットはボールより1000円高いので
1100円となります。

バットが1100円なら
バットとボールの合計金額は
1200円になってしまいます。

バットとボールは合わせて1100円です。

だから、
ボールは100円ではありません。

パッと思いついた答えが
必ずしも正しくないという証明です。

正解は50円です。

計算式で示します。

ボールをX円とすると、
バットは（X＋1000）円となります。

だから
X＋（X＋1000）＝1100円
２X＋1000＝1100
２X＝100
X＝50

ボールが50円で
バットが1050円という訳です。

50円と答えた人は
「システム２」を使っていた
のだと思います。

この問題は、
ノーベル経済学賞と受賞した
ダニエル・カーネマンの著書
ファスト＆スローに書かれている例題です。

ファスト&スロー

有名な問題ですし、
私のブログで何度か取り上げているので
初めてではないかもしれません。

人間の直感が必ずしも
正しくとは限らないという証明です。

だからこそ、
直感に頼らずに
よーく頭を使う必要があります。

正しい判断をするためには、
常に「システム２」を
稼働させなければなりません。

ところが、問題があります。

「システム２」は脳に負担がかかります。

ようは面倒くさいのです。

感情的に反応したほうが楽なのです。

だから、ついつい、
「システム１」で反応してしまいます。

ルービックキューブを見るとき、
見える面だけ見てしまうのが
「システム１」です。

そこから、裏を見ようとするのが、
「システム２」です。

この時に大事なことがあります。

それは、6面あることを知っておく
ということです。

６面があるから、
3面しか見えていなければ
おかしい！ということに気づきます。

今回のマスク騒動で言えば、
日本国政府がこんなバカなことをする
はずがないと思うから、
その背景を見に行こうと思うのです。

ここで、もし、
日本政府はこの程度のバカ者だ！
という評価が入ってしまうと、
背景を見ようとも思わなくなります。

そうならないためにも、
相手を評価しないことが大切です。

そういう意味では、
優秀な人ほど評価しがちなので
注意が必要です。

優秀な人が、
周りと上手く行っていない
ということが多いのは、
おそらく、これが原因です！

もし、自分が
人を評価していることに気づいたら、
「システム１」から「システム２」に
切り替えてみましょう！

思考の癖なので、
意識して訓練して入れば
できるようになりますよ！

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

大事なことを小冊子にまとめました！

戦略に違いがなくなり、実行力の差が
会社の業績を左右する時代になりました。

実行力を上げるヒントがここにあります！

下のフォームからお申し込み下さい。
PDFでお送りします。
お申込みいただいた方にはメルマガで配信します。
※すでに登録している方はお申し込みできません。
info@robotjinji.com　へ直接メール下さい。