野村監督の下ではなぜ人が育つのか?

野村監督が亡くなりました。

 

私はヤクルトファンだったので、
1990年から1998年の間に
4度のリーグ優勝、3度の日本一に
導いてくれた神のような存在です。

 

広沢、池山、内藤、川崎、宮本、
飯田、秦、古田、八重樫・・・・

 

まさに「ヤクルト黄金期」を築きました。

 

1992年の日本シリーズの
杉浦の代打サヨナラ満塁弾!

 

いや~しびれましたね!

 

弱小チームをID野球で
常勝チームに作り変えました。

 

その後も、阪神、楽天と
のちの優勝チームの基礎を
作りました。

 

野村監督と言えば、
「ぼやき」です。

 

ヤクルトの時は、
野村監督は、
ベンチで古田選手の後ろに座って
ずっとぼやいていました。

 

古田選手は
それを聴き、学び、
名捕手になり、
首位打者にもなりました。

 

古田だけはありません。

 

野村監督の教え子である
栗山、池山、高津、辻、
吉井、伊藤、石井など
引退後、監督やコーチをしている
人材が多いように思います。

 

つまり、
野村監督は、
教える人材を教えるのが
上手い人だと思うのです。

 

それはなぜでしょうか?

 

私は、その答えが、
「ぼやき」にあるように思います。

 

「ぼやき」を辞書で調べると
「ぼやくこと」と書いてあります。
(デジタル大辞泉)

 

それでは答えになっていので、
「ほやくこと」の意味を調べると
「ぶつぶつ不平や泣き言を言う。」
と書いてあります。
(デジタル大辞泉)

 

あまり良い意味ではありません。

 

不満や泣き言を聞かされて
人が育つイメージがありません。

 

しかし、野村監督自身は、
「ぼやき」をこう表現しています。

 

愚痴は「不満」を表現するもの。
ぼやきは「理想と現実の差」を表現するもの。

 

つまり、
「ぼやき」はフィードバックです。

 

ぼやくことで、
理想と現実のギャップを
明らかにする。

 

ギャップがあれば
人は埋めようとします。

 

ただし、ギャップの埋め方は
教えません。

 

自分で考えさせるのです。

 

野村監督がすごいのは、
ここで、「ただ自分で考えろ!」
と突き放すのではなく、
理論やデータを与えたということです。

 

ミーティングで
野球に限らず人間というものを
徹底的に伝えていたそうです。

 

監督の話を聞いて、
考えてやってみる・・・

 

上手くいかない・・・

 

ぼやかれる・・・

 

また、考えてやってみる・・・

 

これを繰り返すことで
考える力を身につけさせた
のだと思います。

 

答えを教えずに考え方を教える。

 

自分で考える力があれば、
あとは勝手に考えてやるように
なります。

 

結果、権限移譲ができます。

 

権限移譲されれば、
成長するチャンスが増えます。

 

結果、人が成長し、
チームも強くなります。

 

そういう環境で育ってきた選手は、
同じ方法で人を育ていることが
できます。

 

人が育つメカニズムが
分かっているのからです。

 

教えることが上手いとのは、
人のメカニズムが分かっている
ということだと思うのです。

 

チームビルディング経営塾では
答えではなくて、考え方を
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だから、学んだあとから、
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