コロナウィルスに対する
政府の対応が遅れている
という批判が相次いでいます。
たしかに
最初から、厳格に対処していれば
後手に回っている印象は
与えなくて済んだように思います。
しかし、
今回のような問題が起きた場合、
その対応は必ず後手に回ります。
なぜなら、
新しく起こった問題に対応する
ルールがないからです。
ルールがないので、
作らないといけません。
物事の順番として
新たな問題が起きてから
ルールができるのです。
ルールですから、
誰が判断しても同じ判断が
できるようにする必要があります。
遅い早いはあるにしても
ルールを作って運用するには、
やっぱり時間はかかります。
『ルール』はいつも遅れるのです。
組織の成果は・・・
「人」×「しくみ」×「関係性」です。
この中でいうと、
ルールとは「しくみ」です。
実は、
この順番にも意味があります。
最初は「人」です。
「人」で何とかするしかありません。
最初から「しくみ」はありませんから
「人」が何とかするしかありません。
中国で、最初に警告を発した
お医者さんです。
残念ながら、
お亡くなりになりましたが、
「しくみ」がない中、
コロナウィルスに立ち向かいました。
日本でも同じで、
武漢から引き揚げてきた人たちを
公務員の方々がルールもない中で
対応をしました。
たしかに、
批判はあると思います。
しかし、
明確なルールのない中、
手探りで対応をせざるを得ないのです。
そうしているうちに、
ルールや基準ができてきて
「人」への負担が軽減されます。
「人」が、いちいち判断したり、
考えなくても、対応できるように
なるからです。
これが「しくみ化」です。
やったことがある方は
分かると思いますが、
この「しくみ化」は大変です。
人数が少ないうちは、
一人の人間が判断すればよいのです。
しかし、
人数が増えてきたり、
やることが増えたり、
物理的な距離が広がると、
一人の人間では判断できません。
判断を他の人に
委ねる必要が出てきます。
そうした時に、
誰が判断しても、
同じ結論になるように
ルールや基準を
作らなければなりません。
しかし、
人と人は違うので、
同じ結論になるような
ルールや基準を作るのは、
難しいのです。
だから、
文字にしたり、
数字にしたりして、
判断基準を明確にします。
これが大変なんです。
大変なんですが、
これを「しくみ」にしないと
任せることができません。
組織化できていない会社は
めんどくさがって、
これをやりません。
そうすると、
どうなる?というと・・・
結局。
「人」で何とかしようとします。
とにかく一人で頑張る!という
組織になります。
これは、
「人」→「しくみ」→「関係性」
でいうと、
「人」で止まっている組織です。
つまり、
「しくみ」を作らないと
これ以上、組織は成長しないのです。
このような順番で考えられると
組織が成長するために、
何をしたらよいのか?が
分かってくるのです。
こんな視点で
組織作りをすると
上手くいくと思います。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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