社長の力だけでは会社は良くならない。

昨日（2/29）の夕方、
安倍首相が新型コロナウイルスの
感染拡大防止に向けた
政府の取り組みを発表しました。

別に、安倍首長を
100％支持するわけではありません。

今回の取り組みが正しいのか？
も分かりません。

しかし、
戦略を立てたからには、
徹底的に実行する必要があります。

そうしなければ、
この戦略が正しかったのか？
間違っていたのか？
を検証することができません。

今回の記者会見で
安倍首長は
こんなことを言っています。

「今回のウイルスについては、いまだ未知の部分がたくさんあります。よく見えない、よく分からない敵との戦いは容易なものではありません。率直に申し上げて、政府の力だけでこの戦いに勝利を収めることはできません。最終的な終息に向けては、医療機関、ご家庭、企業、自治体をはじめ、１人１人の国民の皆さんのご理解、ご協力が欠かせません。皆さんの暮らしに直結する決断には、当然、さまざまなご意見、ご批判が伴います」

「内閣総理大臣として、そうした声に真摯（しんし）に耳を傾けるべきは当然です。しかし、それでもなお内閣総理大臣として国民の命と暮らしを守る、その大きな責任を果たすため、これからも先頭に立ってなすべきことは決断していく。その決意であります」

責任を取るという発言をしています。

これで失敗したら、
政治生命は断たれるでしょう・・・

それくらいの覚悟があることを
示しました。

そこまで言うなら従うのが、
組織としての姿だと思います。

ただし、
言うとおりにするという
意味ではありません。

安倍首相が言っていることを
理解して、自分で考えて動く
という意味です。

安倍首長は、
われわれ一人一人の状況を
理解しているわけではありません。

安倍首相が言っていることが、
我々にとって適切か？どうか？は、
安倍首相には分かりません。

安倍首長が
言っている意図を理解しながら、
我々が考えて行動を選択する
ということです。

それが自分で考えるということです。

千葉市の熊谷市長は、
安倍首相の臨時休校要請に
「小学校低学年を中心に預かる方向」
として独自の方針を示しました。

それは国と地方の間に立って
ギリギリのことを考えたのだと思います。

それでよいと思うのです。

会社も同じです。

トップが示すのは方向性であって、
それを考えて実施するのが、
管理職です。

言ったことだけをするのであれば、
管理職は必要なくて、
現場で実行できるようにするのが
管理職の仕事です。

だから、社長から見ると、
管理職が社長の言うとおりに
やっていなくても、
社長の方針を実現しようとしているなら
OKを出さないといけないのです。

社長の言うとおりにやったら、
現場は混乱します。

だって、
社長に現場は分かりませんから・・・

限定合理性

ルービックキューブのお話です。

大事なことは・・・

管理職が、
社長の言うとおりにすることではなく
社長がやろうとしていることを
実現しようとしているのか？
ということです。

そして、管理職が
社長がやろうとすることを
実現するために何が必要なのか？を
社長に要望していくことです。

そのやり取りの中で
細かなやり方が決まっていくのです。

いくら何でも、やり方も含めて、
全てを社長が決めるのは無理です。

だから、
社長の力だけでは
会社は良くならないのです。

ただ、千葉市長の発言を見ていると
政府の連携がうまくいっていない
感じがします。

千葉市の熊谷市長は
言いたい放題ですから・・・

そこは対話しないと・・・
と思うのです。

最後に、おそらく、
ニュースで取り上げられないであろう
安倍首長の記者会見の言葉
をご紹介します。

「最後になりましたが、ダイヤモンド・プリンセス号の現場対応を含め、先月以来、ウイルスの戦いの最前線で頑張ってくださっている医療関係者の皆さんをはじめ、すべての関係者の皆さんのご努力に心より敬意を表するとともに、これからもこの戦いにご協力をお願い賜りますようにお願いを申し上げる次第であります。」

安倍首長を好きになる
必要はありません。

また、安倍首長が
100％正しいわけではない
と思います。

しかし、
安倍首長が
内閣総理大臣として
国民の命と暮らしを守ろうと
していることを
ちゃんと見ておかないと、
耳障りのよい話に
左右されてしまうように思います。

それは、社員さんから見た社長さんも
同じなんですよね！

社長も会社をよくしようと思って
いろいろやっているのですが、
社員からはそう見えないことが
多いように思います。

そこは、対話しないと・・・
と思うのです。

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

大事なことを小冊子にまとめました！

戦略に違いがなくなり、実行力の差が
会社の業績を左右する時代になりました。

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