ボランティアはタダではない

先日、お客さまの奥様から、
こんな相談を受けました。

 

オリンピックのボランティアに
申し込んだんですけど、
辞退しようと思うんです・・・

 

少し前までは、
多少のリスクがあっても
めったにない機会だからやってみたい!
とおっしゃっていただけに
意外な感じがしました。

 

そこで、もう少し、
お話を聞いてみました。

 

すると・・・

 

ボランティア委員会からの
メールが原因だということでした。

 

メールの文面が、
ボランティアすることが当たり前
のような書き方に感じたそうです。

 

世界の人達が集まる場所で、
感染リスクが高いところに出ていくのに
何の配慮もないとのことでした。

 

なるほど・・・

 

難しい問題だと思います。

 

ボランティアを集める方としては、
イヤなら断ればよい訳で、
断らないのはリスクを覚悟している
証拠だと思っているのかもしれません。

 

しかし、
現に、リスクを感じながらも
ボランティアに
参加しようとしている人もいる
ということです。

 

なんだか前提がずれているように思います。

 

1年も延期になって、
コロナ禍で、直接会って話もできずに
相手のことを見ないで、
いきなりメールしたら、すれ違いますよね!

 

そもそも、ボランティアって、
難しいのです。

 

マネジメントの大家
ピータードラッカーは、
ボランティアは最も進化した
マネジメントが必要だと言っています。

 

ボランティアをマネジメントするには
大事なことが3つあると言っています。

 

1つ目は「使命」です。

 

当然、お金ではないので、
何のためにやっているのか?
何に貢献しているのか?を感じられる
ようにすることが必要です。

 

2つ目は「訓練」です。

 

言い方をかえれば、
チャレンジできることです。

 

普段の仕事では体験できない
特別な体験ができることが必要です。

 

「成長」と言ってもいいかも
しれません。

 

3つ目は「責任」です。

 

「権限」といても
良いかもしれません。

 

組織全体に
かかわる意思決定をするときに
意見を述べたり、参画したいと
思っています。

 

つまり、自分が積極的に
かかわっていることを実感したい
のだと思います。

 

このように
ボランティアを
マネジメントする時には
「使命」「訓練」「責任」が
感じられるように
マネジメントすることが必要です。

 

それなのに、
アルバイトのようにメールしたら
それは反発を買うと思います。

 

ボランティア委員会の方も
運営するだけで精一杯で
余裕がないのかもしれません。

 

しかし、
お金でなく動く人を
マネジメントするからには、
こういうことを知っておかないと
チームは機能しません。

 

だから、マネージャーに
マネジメントを教えないと、
マネジメントできないと思います。

 

最近の若者はお金では
働かないと言われています。

 

そういう意味では、
ボランティアと同じように
「使命」「訓練」「責任」が
感じられるようにすることが必要です。

 

だから、
何のためにこの仕事をするのか?
仕事を通じて何が得られるのか?
組織の運営にどのようにかかわっているのか?

 

そういうことを伝えことが
今の時代のマネジメントには必要です。

 

最後にピータードラッカーは
こう言っています。

 

人は理念と価値観によって動かされ、
信じがたい成果を上げる。

人間は、何事かを成し遂げたがる
生き物である。

人は誇りあるものの一員たること
必要とする。

 

やり方によっては、
お金で動く人よりも
大きな成果を上げることができます。

 

しかし、
そのやり方を学ばないと
組織として機能しないということが
起こるのだと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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