偉い人は質問をしてはいけない

昨日のブログで、
ファシリテーションの勉強会に
参加した話をしました。

 

教え上手になるためには、
相手の話を聴くことが大事だ!
という話です。

 

その勉強会の中で、
参加者の方から
こんな質問がありました。

 

今回の勉強会で、
質問の大切さを学びました。

相手のことを理解するために
会議の中で質問から始めればよい
のでしょうか?

 

この質問に対する
講師の先生の答えは・・・

 

「違います!」

 

えっ、違うの?

 

さんざん、質問が大事だと
教えていたのに・・・

 

この後の講師の先生の説明に
私は思わず唸りました・・・

 

その説明とは・・・

 

立場が上の人が質問したら、
下の立場の人は、
立場が上の人に気に入られるような
答えを探して答えます。

 

ほとんどの場合、
立場が上の人が答えを持っていて
質問によって
自分の答えを引き出そうとします。

 

だとしたら、
それは、質問ではなく
答え合わせです。

 

だから、
偉い人が質問してはいけないのです。

 

では、どうしたらよいのか?
というと・・・

 

それは・・・

 

偉い人が、自ら、
自分も困っていて、
わからないから教えて欲しい!
という話をすればよいのです。
(あえて、偉い人と言いますね!)

 

そうすると、周り人は
偉い人もわからないんだ!と思って、
安心して、自分の考えを言うようになります。

 

つまり、立場が上の人が、
まず、自己開示することが大事です。

 

弱みを見せるということですね!

 

この時に大事なことは、
自分の答えを手放すことです。

 

おそらく、偉い人は、
分かっていないことはないと
思います。

 

自分なりの答えは持っている
と思います。

 

しかし、それが、
本当の答えではないかもしれない。

 

だから、
周りの人がどう考えているのか?
聞きたいのです。

 

しかし、偉い人が、
自分の答えを手放せないと、
周りは偉い人が答えを持っている
ことに気付きます。

 

そうなると、
答え合わせが始まって、
本当のことを言ってもらえなくなります。

 

偉い人は、自分が思っている以上に
周りに気を遣わせています。

 

そして、気を遣わせている以上、
本当のことは言ってもらえません。

 

昔は、
それでよかったのかもしれません。

 

偉い人が答えを持っていて、
それが正しかったですから・・・

 

しかし、
答えが一つでなくなって、
みんなの考えを出し合わないと
答えが見つからないので、
本当のことを言ってもらう
必要があります。

 

そうなると、
偉い人が偉いままだと、
上手く行かないということが
起るのです。

 

そこで、
やり方を変えようとするのですが、
長年、やってきたやり方は、
なかなか変われないのです。

 

だから、偉い人は、
もう、質問をしない!と決めるぐらい
意識する方がよいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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