昨日のブログで
野村監督が数多くの選手や
監督を育てたという話を書きました。
今日は、
人を育てられる監督と
人を育てられない監督と何が違うのか?
あらためて考えてみたいと思います。
そのヒントが
高津監督の弔辞にありました。
「高津、100キロのシンカーを投げられないか」
このひと言が
私の人生を大きく変えました。それまで、
速球で空振りが取りたい、
速い球を投げないと
プロでは通用しないと思っていた私に、
まるっきり反対のことを言われたのです。半信半疑で取り組んだ100キロのシンカーは
その後、私を大きく成長させ、
いつのまにか絶対必要な武器となっていました。
この話は、高津監督が、
野村克也氏を「しのぶ会」で
述べた弔辞です。
この話を聞いた時に、
野村監督は何を考えて
高津選手にこのように言ったのだろう
と思いました。
もともと、高津投手の持ち球には
高速シンカーがありました。
だから、
遅いシンカーも投げれるはず・・・
人は、できることしかできません。
だから、
成果を出すには、
できることをやることで、
成果を出すしかないのです。
それと同時に
自分の強みを活かせそう!
(うまくいきそう!)
と思ってもらえることが大事です。
なぜなら、
人はやりたい事しかやらないからです。
成果を出すためには
続けないといけません。
やりたい事でないと続かないので
やりたい事でないと成果は出ない・・・
この時に大事なことは、
選手の立場で考えるということです。
普通は、自分の頭で考えて、
アドバイスをします。
しかし、それは、
自分の頭で考えたことなので、
相手が、
うまくいきそうだ!とも、
やりたい!とも、
思うとは限りません。
相手の頭で考えて
うまくいきそうだ!
やりたい!
と思うから、相手が動くのです。
だから、
「100キロのシンカーを投げろ!」
ではなく、
「100キロのシンカーを投げられないか?」
なんです。
相手の頭で考える・・・
それは、キャッチャー出身の
野村監督にしてみたら、
当たり前のことなのかもしれません。
常に、相手
(バッター)の頭で考えて、
配給を考えていたでしょうから・・・
もちろん、自分で考えている以上、
自分の頭の中で考えているのですが、
いったん、自分を手放して、
相手の立場で考えてみることが
人に動いてもらうには大事です。
よく、
あの人は何を考えているか?
わからない!
なんて言い方をします。
これは、自分の頭のままで、
相手の頭の中を考えているから、
わからないのです。
相手の頭の中を考えるなら、
相手の頭で考えないといけません。
では、どうしたらよいのか?
というと・・・
質問をすればよいのです。
質問をしたら、相手が考えます。
野村監督と言えば「ぼやき」です。
なんとなしに言った言葉が
質問のように相手に届きます。
その「ぼやき」で相手が考えます。
こうやって、野村監督は、
常に、相手の頭で考えてきた
のだと思います。
実は、「相手の頭で考える」
というのが「コーチング」です。
「コーチング」は質問によって
相手に考えてもらって、
答えを引き出します。
私が、経営者や管理職の方に
「コーチング」をおススメするのは、
「コーチング」的に関わることで、
相手が育つからです。
というわけで、
人を育てられる監督と育てられない監督
の違いというのは、
選手に「コーチング」的に関われるか?
ということなんです。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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