先日、お客様の会社に伺った時に
社長さんが、結構、
キツイ言い方をしていたので
心配になって、
社長さんに聞いてみました。
すると・・・
うちの会社では愛があるから
何を言っても大丈夫なんです!
とのこと・・・
なるほど・・・
パワハラもセクハラも
何を言うか?ではなく、
誰が言うか?ですから、
愛がある人が言えば
大丈夫なんでしょう・・・
で、社員さんに聞いてみました。
本当に大丈夫なんですか?
すると、ときに
イヤな思いをすることがあるそうです。
それじゃ~
大丈夫じゃないじゃないですか!
という話になりました。
結局、愛があるから大丈夫!
と思っているのは、
社長さんだけであって、
相手がそう思っているとは
限らないということです。
では、大丈夫な場合と
大丈夫でない場合とは
何が違うのでしょうか?
これは、
いつもブログに書いている
「タックマンモデル」の話です。
「タックマンモデル」は
4段階に分かれます。
①形成
②嵐
③秩序
④成果
Uの字の一番下(底)が
②「嵐」です。
成果が上がる組織は、
いったん、
Uの字の底(谷)に向かって
落ちていって、
底を打って上がっていきます。
相手にとって
言われたくないことを
言う時も、
自分が言われたくないことを
言われる時も
その時に谷をくぐります。
何でも言い合える関係なら、
谷をくぐれますが、
何でも言い合える関係でなければ、
谷の底が抜けます。
この時に谷をくぐれるか?
谷の底が抜けるか?の違いは、
2つあります。
1つ目は、谷の底に、
「ミッション」があるということです。
つまり、何のために、
自分が言われているのか?がわかれば、
谷の底が抜けることはありません。
「ミッション」が谷の底を
支えてくれるからです。
そして、2つ目は、
谷の向こう側に「ビジョン」が
あるということです。
こうなりたい!という
「ビジョン」があるので、
谷の底からどこに向かえばよいのか?
分かるから、
谷の底から這いあがれるのです。
おそらく、社長さんがいう
「愛」があるというのは、
社長さんなりに
「ミッション」と「ビジョン」が
あるということなんだと思います。
そして、
大丈夫な時は、
この「ミッション」と「ビジョン」が
伝わっていて、
大丈夫でない時は、
この「ミッション」と「ビジョン」が
伝わっていないのだと思います。
だから、本当に
うちの会社では愛があるから
何を言っても大丈夫なんです!
と言うためには、
「ミッション」と「ビジョン」を
ちゃんと伝えることが大事なんだと
思います。
谷をくぐる上で
一番大事なことは、
谷をくぐる前に
「ミッション」と「ビジョン」を
伝えておくということです。
谷をくぐる前に伝えることで、
谷の底を支え、
谷の出口を示すことが
できるからです。
谷をくぐる時は、
この順番が大事にして下さい。
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
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