あまりよきことは言わない方がいい

私が大好きな和菓子に
「船橋屋」のくず餅があります。

 

JR亀戸の駅中にもお店があって、
亀戸に行く度にお土産に
買って帰ります。

 

「船橋屋」の渡辺社長は、
やり手の経営者として、
『カンブリヤ宮殿』でも
取り上げられていた記憶があります。

 

8代目にあたるそうで、
昔気質の職人と衝突して、
8割の社員が辞めていったという
エピソードが印象的でした。

 

今では、だいぶ穏やかになった
という話だっと思います。

 

ところが、おとといの夜、
Twitterを見ていたら、
渡辺社長が交通事故を起こし、
ぶつけた相手に対して
「どこからお前出てきたんだ、この野郎」
「てめぇ、なに曲がってきたんだよ」
と大声を出し、車を蹴る音まで入っている
動画がアップされていました。

 

まさか、あの社長さんが
そんなことはしないだろう…
と思っていたら、
昨日には、ネットニュースで
大きく取り上げられていました。

 

交通事故は起きてしまうものなので、
仕方がないと思うのですが、
自分からぶつかっておいて、
大声で怒鳴り、相手の車を蹴る
というのは、尋常ではありません。

 

経営者も人の子ですから、
頭にくることもあるし、
ときには、羽目を外すことも
あると思います。

 

聖人君主ではいられません。

 

だからこそ、
普段から、あまり良いことを
言いすぎない方がよいと思うのです。

 

『カンブリヤ宮殿』なんかで
取り上げられてしまうと、
名経営者として見られますから、
こんな事件を起こすと
ギャップが大きすぎます。

 

ギャップが大きすぎると
信頼を失います。

 

頭の中で信じている理論を
「信奉理論」と言います。

 

これに対して
実際に使っているのが
「使用理論」です。

 

「信奉理論」と「使用理論」が
一致していれば良いのですが、
実際は、なかなか難しいです。

 

組織のマネジメントが
うまく行っていない時は、
「信奉理論」と「使用理論」が
一致していないことが多いです。

 

これは責めているわけではなくて、
自戒を込めて書いています。

 

私は毎日書いているブログにも
「よきこと」を書いています。

 

「よきこと」を書けば書くほど、
与えるイメージと実際の私に
ギャップが生まれます。

 

私も言うほど、
ちゃんとできていません。

 

夜な夜なブログを書いたり・・・

 

土日に仕事をしたり・・・

 

お客様との面談の日程を
決められなかったり・・・

 

だからこそ、
せめてできることはしようと思って
毎日ブログを書いています。

 

人を責める時は、
「信奉理論」になりがちになります。

 

相手に矢印が向くと、
自分のことに気付けなくなります。

 

たしかに、立場上、
言わなければならない時もあります。

 

だからこそ、常に、
「信奉理論」と「使用理論」が
ズレていないか?
敏感になる必要があると思っています。

 

他人のふり見てわが身を直せ!

 

できることを最大限にやるしか
ないのだと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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