先日、管理職研修で、
若手社員を育てるために、
月に1回面談をするように
お願いをしました。
そうしたところ、
私と同世代の50代の方から
こんな質問をいただきました。
私が若い頃は
こんなに手厚く育てられた
覚えがないのですが、
どうしてそこまでしないと
いけないのですか?
いい質問です!
実は、
これは人口構成の問題です。
我々50代は、
団塊世代ジュニアと言われ
年代層として人口が多い世代です。
人口が多いということは、
競争が激しいと言うことです。
同期入社の数も多いですし
先輩、後輩の数も多いです。
そうなると必然的に
サバイバルになります。
つまり、生き残りです。
同期が辞めていって
生き残った者が
管理職になっています。
言い方は悪いですが、
優秀かどうかは別にして、
生き残った者が管理職です。
(こんな言い方は怒られそうですが・・・)
だから、我々は、
教育されたというより
生き残ったのです。
そういう意味で
手厚くは育てられていません。
放置され生き残った者たちです。
それに対し、現在、
若手社員はどうでしょう?
そもそも数がいません。
「絶滅危惧種」です。
「絶滅危惧種」はどうしますか?
保護します。
放置したら、
絶滅してしまいますから・・・
若手社員が絶滅したら、
会社を支える人がいなくなり、
会社は存続できなくなります。
だから、
保護しないといけないのです。
これが「答え」です。
しかし、保護するだけでは、
生き残れません。
外界は厳しいのです。
いずれ、独り立ちできるように
育てる必要があります。
では、どうやって育てるのか?
というと・・・
実戦訓練です。
実戦を想定して、
どのようにするのか?を
考えてもらう訓練をする・・・
つまり「コーチング」です。
与えられた目標を
どのようにしたらクリアできるのか?
自分で考え、
自分でやることを選択して、
やってみて、
うまく行ったこと、
うまく行かなったことを振り返る。
継続的にかかわって、
成果を出せるように
コーチング的にサポートをする。
このようにして、
徐々に育てていく必要が
あるのです。
我々の世代は、
とにかく無茶ぶりでした。
目標だけを与えられ
とにかく素手で目標達成に向かって
いきました。
そして、多くの同期が
道半ばで倒れていきました。
それでも、最後まで戦って
生き残った者たちが「私たち」です。
しかし、若手社員に
同じようにするわけにはいきません。
我々のように
同期はいないですから・・・
(同期の桜を歌う仲間がいません)
若手社員には、
生きて帰ってこれるように
徹底的に訓練するしかないのです。
そうしないと
すぐに倒れてしまいます。
そのためには、
前線で闘えるように訓練あるのみ
です。
そして、その訓練の方法が
コーチングであるなら、
上司はコーチングを学ばないと
いけないのです。
今は、鬼軍曹より
コーチングができる上司が
求められているのです。
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
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