会社のビジョンは末端まで浸透させなくても良い

昨日のブログで
新大阪から東京に
帰ろうとしていたら、
新幹線が止まってしまって
新幹線以外の方法で帰るイメージが
わかないというのが、

 

社員さんが、
会社の「ビジョン」が分からない
というのと同じだ!
という話をしました。

 

東京に帰るという
大きな「ビジョン」はあっても、
どうやって帰るのか?
小さな「ビジョン」がつながって
いないから、
大きな「ビジョン」が分からない
という話でした。

 

そもそも、
会社の「ビジョン」という時に
その「ビジョン」をイメージするには
大きすぎるのではないか?
と思うのです。

 

例えば、
ソフトバンクグループのビジョンは

世界の人々から最も必要とされる企業グループ
を目指して

です。

 

この「ビジョン」を伝えられて
明日から何をしよう?と
具体的に思い付くでしょうか?

 

たぶん、難しいと思います。

 

つまり、
会社の「ビジョン」と
日常の仕事がつながっていない
のです。

 

しかし、仕事として、
自分が何をしなければならないのか?
は分かっていると思います。

 

そうでないと、
給与はもらえないと思うので、
自分のやるべき仕事は
明確になっているはずです。

 

自分のやるべき仕事

 

つまり「目標」です。

 

目の前の「目標」は分かっています。

 

では、その「目的」はどうでしょうか?

 

上司が伝えていれば、
その「目的」は伝わっているでしょうし、
上司が伝えていなければ、
その「目的」は分からないままかも
しれません。

 

いずれにしても、
「目的」と「目標」はセットで
伝える必要があります。

 

ただ、
「目的」と「目標」を伝えたところで
達成することはできません。

 

目標を「どうやって」達成するのか?
という「ビジョン」がないと
達成できません。

 

人はイメージすることしか
できません。

 

だから、冒頭の例で、
新大阪から東京に帰るという時に
飛行機に乗ったことがない人に
伊丹空港から東京に帰るように
目標を与えても、
簡単には達成できないと思います。

 

新大阪から伊丹空港にどうやって
移動したらよいのか?

 

飛行機のチケットは
どのように買ったらよいのか?

 

飛行機には
どのように乗ったらよいのか?

 

つまり、
一つ一つの目標を
どのように達成するのか?という
小さな「ビジョン」が必要になるのです。

 

大きな「ビジョン」を達成するまで
小さな「ビジョン」をつなげて見せる
必要があるのです。

 

しかし、事例にあげた
ソフトバンクグループのビジョンを
達成するために、
小さな「ビジョン」をつなげて
見せようとすると、
途方もなく長い道のりになると思います。

 

たぶん、たどり着く前に
つながりが見えなくなると思います。

 

では、どうしたらよいのか?
というと・・・

 

自分からみて、
2つ、3つ上の「ビジョン」と
つながっていればよいのだと思います。

 

そりゃ「ビジョン」が末端まで
浸透しているのが理想です。

 

でも、それは途方もない話で、
それ自体は目指すべきことだと思いますが、
とんでもない時間がかかります。

 

私が言いたいのは、
組織として「ビジョン」を機能させるなら、
自分の部門の「ビジョン」と
自分の仕事の「ビジョン」が
つながっていればよいと言うことです。

 

新大阪から伊丹空港まで
イメージができて、

 

伊丹空港で飛行機に乗る
イメージができて

 

羽田空港に着いてから
自宅に帰るイメージができて

 

そのイメージが
それぞれつながれば
全体のビジョンが達成できます。

 

一人で全部のビジョンをつなげなくても
それぞれのビジョンをイメージできている
人が集まって、力を合わせれば、
全体のビジョンが達成できるという
わけです。

 

だから、社員さんに対しては、
会社の「ビジョン」は
何となくわかる程度でよいから、
自分の2つ3つ上の「ビジョン」だけは
明確に描けるようにすればよいのです。

 

分かりやすく書いたつもりですが、
くどくて分かりづらくなっているかも
しれません。

 

組織を機能させようとする時に
必ずしも、
大きな「ビジョン」を末端まで
浸透させる必要はないということが
伝わればいいかな?
と思います。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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