仕事のスピードをコントロールしてはいけない

先日、お客様の社長さんから
こんな相談をいただきました。

 

社員の仕事のスピードが遅いのですが、
どうしたらスピードを上げられますか?

 

社長さんからみたら、
社員の仕事のスピードが遅く感じる
のだと思います。

 

それはある意味当然です。

 

なぜなら、
社長はリスクが取れるからです。

 

社長の場合、
何かあっても自分が責任を取れるので
多少荒くても、スピード重視で、
仕事を進めることができます。

 

しかし、社員にしてみると
責任が取れないので、
どうしても慎重になります。

 

「責任を取るから思い切ってやっていいよ!」
と社長から言われても、
何度もミスを犯せば、何やっているの?
と言われてしまいますから、
やはり慎重になります。

 

まず、それを理解する必要がある
と思っています。

 

その上で、
それでもまだ仕事のスピードを
上げて欲しいと思うのであれば、
仕事のスピードをコントロールしては
いけません。

 

なぜなら、
仕事のスピードをコントロールする
ということは、
マイクロマネジメントする
ということだからです。

 

つまり、
仕事のスピードを
コントロールしようとしたら、
こと細かく指示しなければなりません。

 

こと細かく指示するためには、
ずっと仕事を見ていなければなりません。

 

とういうことは、
仕事を任せられないということです。

 

だって、
ずっと見ていないいけないのだから・・・

 

では、どうしたらよいのか?というと・・・

 

仕事の量でコントロールする
ということです。

 

つまり、今日一日で、
これだけの量の仕事をして欲しい
というように指示をするということです。

 

それだけの量の仕事をしてくれれば、
やる方も時間配分も本人にまかせても
問題ないと思います。

 

そもそも、社長さんは
ずっと社員の仕事ぶりを見ているわけでは
ないので、
ゆっくり仕事しているのはたまたまかも
しれません。

 

また、早くい事をしたら、
やる仕事がなくなるからゆっくりしている
のかもしれません。

 

社長自身も仕事をしている時は、
自分自身で緩急をつけていると思います。

 

緩急まで言い始めると
ホント、キリがなくなります。

 

その点、仕事の量であれば、
それだけやってもらえれば問題もないし、
一日でこなす仕事の量が増えれば、
結果的に、仕事のスピードが上がっています。

 

スピードを細かく指示するより
量をコントロールした方が、
仕事を任せられるし、
本人も好きなようにできるので、
結果的に、双方にとって良いと思うのです。

 

だから、
仕事のスピードはコントロールしない
ほうがよいのです。

 

ただ、そのためには、上司が、
それぞれの仕事にかかる時間を
だいたいでも把握しておく必要があるのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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