数字を追うには人を詰めてはいけない

ここのところ、
企業の不祥事を目にする機会が
多いように思います。

 

ビックモーターは、
保険金の不正請求で
社長が1年間の報酬を返上する
ことになったそうです。

 

不正というより詐欺に近いので
そんなことで済みそうにありませんが・・・

 

また、近畿日本ツーリストは、
大阪支店に引き続き、静岡支店でも、
コロナウイルス関連事業で
2億円をだまし取ったそうです。

 

いずれも、組織的な関与が
疑われていますが、
その背景には、
厳しいノルマがあった
と言われています。

 

ノルマが厳しいと
ノルマを達成するために
手段を選ばなくなるのだと思います。

 

そうなると、ノルマが良くない!
という話になります。

 

そもそも、
ノルマって、イメージ悪いですよね!

 

しかし、目標を達成するためには、
数字を意識する必要があります。

 

私がコンサルティングに入る場合も
目標を数字で表現して、
数字で管理をしていきます。

 

数字は共通言語ですから、
組織で目標を達成するためには、
数字を追うことが、
絶対に必要になります。

 

その反面、
数字を追いすぎると、
ノルマのようになってしまって、
やらされ感が出てしまう・・・

 

一体、どうしたらよいのでしょうか?

 

それは・・・

 

人を詰めないことです。

 

人を詰めずに、
数字を追うことなんてできるのか?
と言われるかもしません。

 

しかし、人を詰めずに、
数字を追うことができます。

 

それには・・・

 

ギャップアプローチから
ポジティブアプローチに変えることです。

 

問題解決の方法には
2つの方法があります。

 

ギャップアプローチと
ポジティブアプローチです。

 

ギャップアプローチとは
問題の原因となっているところを
追求するアプローチです。

 

問題の原因は何なのか?

 

どうして、数字を達成できないのか?

 

このような思考法になると、
どうしても、人を詰めることになります。

 

「どうして、やらないの?」

 

「誰がやっていないの?」

 

「誰が悪いの?」

 

このように考えれば、
やっていない人を特定できるかも
しれません。

 

しかし、
人を特定したところで、
問題は解決するのでしょうか?

 

解決しないのは、
ギャップアプローチをしている方なら
分かると思います。

 

できない人に
「なぜ、できない?」と聞いても
できるようになりません。

 

では、ポジティブアプローチとは
どういうことか?というと・・・

 

「どうなっていたらよいのか?」
という理想を描き、
現実と理想のギャップを
埋めようとすることです。

 

大事なことは、
ギャップを埋めることで、
人を詰めることではありません。

 

人がたくさんいるのであれば、
その人に辞めてもらって、
別の人を連れてくればよいのです。

 

しかし、
今の時代、簡単に人が採用できないので、
その人にやってもらうしかありません。

 

だとしたら、
その人が機能するようにするためには、
変えられない過去を追求するよりも、
変えられる未来に向かってもらう方が
よいのです。

 

未来に向かうことができれば、
今よりも理想に近づくことができます。

 

だから、数字を達成するためには、
人を詰めるのではなく、
ギャップを詰めればよいのです。

 

そこで、人を詰めるから、
不正をやらなければならなくなるのです。

 

人を詰めることと
ギャップを詰めることは違います。

 

人とコトを分ける。

 

これもマネジメントの技術なんですが、
組織の長がマネジメントを学ばずに、
気合と根性で人を詰めるから
不幸が起こるのだと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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