先日、お客様の経営者の方から
相談を受けました。
社員さんの話を
ちゃんと聞こうと思うのですが、
どうしても、
口をはさみたくなってしまう
のだそうです。
そもそも、どうして、
社員さんの話を聞こうと
しているのか?というと・・・
社員さんが自分で考えて、
自分で行動できるようになって
欲しいからとのことでした。
なるほど・・・
それなら、経営者の方が
コーチングができるようになると、
社員さんが自分で考えて
自分で行動できるようになります。
しかし、
そのコーチングが
上手くいかないというのです。
質問をしているうちに
どうしても、解決したくなって、
アドバイスをしたくなってしまう・・・
黙って、最後まで話を聞くのは、
まさに苦行なのだそうです。
なるほど・・・
ただ、
経営者の方の話を聞いていると、
社員さんの話を
黙って聞こうとしているのは
伝わってきました。
また、
アドバイスをしてしまうという
ご自身の問題も分かっている
ようです。
そういう意味では、
今やっていることを続けるだけです
とお伝えしました。
すると、そうではなくて、
もっと早くできる方法はないのか?
ということでした。
なるほど!そこですね!
そこというのは、
人はすぐにできるようになると
経営者の方が思っている
ということです。
つまり、やり方を習って、
やり方が分かるようになったら、
すぐにできるようになる
と思っているということです。
だから、社員さんに
アドバイスしたくなるのです。
社員さんにアドバイスをすれば
すぐにできるようになる
と思っているので・・・
コーチングなんか
まどろっしいやり方ではなく
すぐにできるようになる
やり方を教えて欲しい…
しかし、
言ってできるようになるなら、
苦労なんてしません。
人ができるようには時間がかかるのです。
しかし、それを待てない・・・
それは、自分も同じです。
やり方を教わったけど、
コーチングが上手くできない・・・
社員さんの話を最後まで聞くべきだと
頭では分かっているけど、
上手く聞けない・・・
どうして、すぐできないのだろう?
自分ができるようになるのも
待てない・・・
この話をする時に
いつもお話することがあります。
イソップ寓話の
「ダチョウの金の卵」というお話です。
ある日農夫は飼っているガチョウが
黄金の卵を産んでいるのを見つけて驚く。それからもガチョウは1日に1個ずつ
黄金の卵を産み、
卵を売った農夫は金持ちになった。しかし、農夫は1日1個しか卵を
産まないガチョウに物足りなさを感じ、
きっとガチョウの腹の中には金塊が
詰まっているに違いないと考えるようになる。そして欲を出した農夫は
ガチョウの腹を切り裂いた。ところが腹の中に金塊などなく、
その上ガチョウまで死なせてしまった。wikipediaより
人ができるようになるには、
時間がかかります。
だから、待つことが大事なのです。
そんな話をすると、
そんな悠長なことは言っていられません!
という話になります。
それは分かります。
しかし、待てないことで、
今まで上手くいっていないのではないか?
と思うのです。
だから、まずは、
待てるようになることが大事なのです。
待つというと何もしないように
思われるかもしれませんが、
変われるまで待つということですから、
変わるためのチャレンジを続ける
ということです。
そういう意味では、
私も同じで、
経営者の方が変わるまで待つ
ということに、
私もチャレンジを続けています。
そのための365日毎日ブログです。
まさに、修行のような毎日です。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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