組織のコンサルティングをする時に
必ず、ビジョンを定めます。
先日も、お客様の会社で、
コンサルティングに入る前に
ビジョンを決めてもらいました。
参加者の皆さんに、
このプロジェクトが終わった時に
どうなっていたらいいですか?
という質問をしました。
そうしたら・・・
退職者をなくしたい!
休みを増やしたい!
もう少しゆとりをもって働きたい!
という答えが返ってきました。
これはこれで悪くはないのですが、
これは、「ビジョン」ではなくて、
「やること」です。
私が聞いているのは、
「ToDo」ではなく、「ToBe」です。
なぜ「ToDo」では「ToBe」を聞くのか?
それは「ToDo」では、
人が動かないからです。
もし、プロジェクトの初日に
いきなり「ToDo」リストを渡されたら、
どう思いますか?
「あ~これをやるのか?」って、
なると思います。
「やらなくちゃいけない」って、
なると思います。
「やってやろう!」とはならない
と思うのです。
これでは、プロジェクトチームに
推進力が生まれません。
組織はやりながらでないと
変わりません。
変化には実行力が必要です。
いつも、ブログに書いていますが、
人はやりたいことしかやりません。
やりたいことをやってもらうには、
「ToBe」(どうなっていたらいいのか?)を
イメージすることです。
組織を変えるという時に
2つの思考があります。
ポジティブアプローチの思考と
ギャップアプローチの思考です。
ポジティブアプローチというのは、
理想の状態を描き、
現実と理想のギャップを埋めよう
とするアプローチです。
これに対して、
ギャップアプローチとは
問題の原因となっているところを
追求するアプローチです。
どうなっていたらいいですか?と聞いても、
やること(「ToDo])が返ってくるのは、
ギャップアプローチの思考に慣れすぎているからです。
ギャップアプローチの思考では、
行き詰まります。
ポジティブアプローチの思考が
大切なのです。
だから、何か新しいことを始めときは、
どうなっていたらいいか?(「ToBe」)を
考えることをクセ付けすることが
大事だと思っています。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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