挨拶しない自由はあるのか?

ネットを見ていたら、
挨拶を強要されるのは違和感がある。
挨拶しない自由があるのではないか?
と主張する若者が話題になっていました。

 

この若者によると

 

挨拶がなぜ必要なのかを
論理的に説明できる人がいるのでしょうか。

一見、毎朝、毎晩、事ある毎に
定型文を呪文のように唱えることは非効率です。

子供に
「毎日会う相手に挨拶する意味ないじゃん」
と言われたらどう答えますか。

常識なんだから、ルールだからは
理由になっていません。

 

と言っていて、ネット上では、
「仕事ができない人ほどこういう熱弁しがち」
「好きにしろ!その代わり社会で不自由になる」
などの批判が上がっています。

 

しかし、この若者の主張をよく読んでみると
挨拶が必要な理由を論理的に説明しています。

 

1つは、相互監視システムの維持

田舎では、皆、知り合いで
挨拶をする仲なので、
知らない人がいたらすぐに分かります。

挨拶をする環境を作ることで、
犯罪を犯す人にとっては、
具合が悪い環境を作ることができます。

また、挨拶を交わす声の調子で
相手の体調も分かるので、
健康管理をすることができます。

 

2つ目は、コミュニケーションの円滑化

話すには理由が必要で
例えば、工場で機械が壊れた時に
修理をお願いするなんてことがあります。

この時に、普段、挨拶をしていないと
はじめまして!から関係を作らないといけません。

しかし、挨拶をしておけば、
お互いを認識している前提で協力できます。

つまり、いざという時に
協力できる関係をゆるやかに作るためにも
挨拶は有効なのです。

 

以上が、この若者の説明でした。

 

見事だと思います。

 

挨拶が必要な理由を
論理的に説明できています。

 

ネットで話題になっているのは、
この若者の冒頭の問題提起だけ切り抜いて
批判しているのであって、
最後まで記事を読んでいません。

 

という私も切り抜記事きを見た時は、
挨拶が必要な理由を論理的に説明しやろう!
と景気づいていましたが、
この若者が見事に説明しているので、
私の出番がなくなりました(笑)

 

ただ、挨拶について、
もう少し踏み込んで書いてみたいと思います。

 

挨拶がない職場を
挨拶がある職場に変えようとする時に、
この若者のように論理的に説明はできますが、
論理的に説明したらからといって
挨拶するようになるとは限りません。

 

こういう時に考えることは、
人は選んでいるということです。

 

挨拶しない職場ということは
職場にいる人は挨拶しないということを
選択しているということです。

 

つまり、挨拶しないでいられる職場だ
ということです。

 

挨拶しないでいられる職場とは
どんな職場なんでしょうか?

 

それは、協力し合う必要がない職場です。

 

例えば、コールセンターや士業事務所などは
一般的に一人で仕事が完結します。

 

一人で仕事が完結すれば、
協力し合う必要がありません。

 

コールセンターなどは、
むしろ、職場で挨拶などしてはいけない
ことになっていると思います。

 

お客様対応しているのに、
挨拶なんてできないですから・・・

 

だから、一人で仕事が完結する職場で
挨拶がないのは、ある意味、当たり前です。

 

問題は、協力し合わないといけない職場で
挨拶がない場合です。

 

この場合は、確実に生産性が落ちています。

 

では、このような職場で、
どうしたら、挨拶をするようになるでしょうか?

 

それは、協力しないと達成しないような
目標を立てるということです。

 

協力しないと達成しないような目標を立てると、
目標を達成するために協力せざるを得ません。

 

しかし、ただ、目標を立てても
目標を達成しようなんて思いません。

 

職場のみなさんが達成したくなるような
目標を立てる必要があります。

 

人はやりたいことしかしません。

 

結局、挨拶だけさせようとしても
上手く行かなくて、
挨拶したくなるような環境を
作ることが大事なのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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