なぜ、定額減税が上手くいかないのか?

この6月から定額減税が始まりました。

 

所得税で3万円、住民税で1万円が、
減税されます。

 

今月、支払われる給与から
減税が行われるので、
手取り額が増えていると思います。

 

しかし、私の周りからは、
減税の恩恵を受けている
実感がわかない…
という声を聞きます。

 

それどころか、
ちゃんと減税が行われているのか?
不安だという声も聞きます。

 

岸田さんの肝入りの政策ですが、
上手くいっているようには思えません。

 

実は、定額減税は仕組みから言って
上手くいかないやり方です。

 

人は損をすることを嫌います。

 

これは「行動経済学」の
「損失回避性」というものです。

 

例えば、
①何もしないで4万円もらえる
②ジャンケンで勝ったら8万円もらえる
のと、どちらを選びますか?

 

おそらく、
①何もしないで4万円
を選ぶと思います。

 

ジャンケンで勝つ確率は50%

 

50%のリスクを負えば、
2倍になるかもしれないのに、
失うことを恐れます。

 

つまり、4万円もらう「喜び」と
4万円失う「悲しみ」は
同じではないのです。

 

「行動経済学」の実験によると
失う「悲しみ」は、得る「喜び」の
1.5倍~2.5倍だそうです。

 

だから、
よく分からないうちに
給与から4万円減税されるよりも
わかりやすく4万円もらった方が
満足度が高いのです。

 

確かに、税金が減ることは
ありがたいことなんですが、
制度が複雑なので、
ちゃんと恩恵を受けられているのか?
不安になります。

 

ちゃんともらえているか?
不安になると、
損したくないという気持ちが
強くなります。

 

何か損をしたくないという気持ちになると
得られていることより、
失うものに意識が向きます。

 

損をしたくない
という気持ちにさせた時点で
「不快」を避けるマネジメントになるので
制度としては失敗だと思います。

 

そう考えた時に
会社に制度を導入する時に
こういったことを
考慮に入れる必要があります。

 

複雑な制度を導入してしまうと
社員のことを考えていろいろやっても
理解してもらえないと
不信感を持たれて逆効果になります。

 

会社に制度を導入する場合は
わかりやすさが一番なのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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