すぐにできないから楽しい

組織開発のコンサルティングをする時は
参加しているメンバーの皆さんに
目標設定をしてもらいます。

その時に難しいと思うのは、
レベル感です。

難易度の高い目標を掲げれば
達成できた時の成果は大きいですが、
負担が大きくなります。

難易度の低い目標を掲げれば
負担は小さいですが、
達成できた時の成果が小さいです。

今までとは違う動きをすることで
組織を変えていくので、
ある程度の負担がかからないと
コンサルティングをしている意味が
ありません。

コンサルタントとしては、
成果を上げたいので、
難易度の高い目標を掲げたくなります。

しかし、目標達成に向けて
アクションするのはメンバーの皆さんなので、
皆さんがどう思っているか？が大事です。

メンバーの皆さんがやってみよう！と
思えるようなレベル感の設定が必要です。

とはいえ、メンバー間でも、
レベル感に差があるので難しいです。

対話をしながら
目標設定をしていくのですが、
どうしても、簡単に達成できる目標に
したがる人が多いです。

その方が楽だから、
そうしたくなる気持ちも分かります。

しかし、簡単に目標達成した後に
何があるのでしょうか？

今と変わらない未来があるだけです。

それを望んでいるなら
それでも構いません。

しかし、
給料は増やしたい！
休みは増やしたい！
事務所を広くしたい！
パソコンを新しくしたい！
もっと働きやすくしたい！
もっと楽しく働きたい！
もっと協力し合って働きたい！
やりたいことはたくさんあります。

それを実現したい思うのであれば、
今より上を目指さないと
今よりよくなりません。

そして、何よりも、
3年、5年、10年と同じことをして
楽しいのでしょうか？

私は、いつも、
すぐにできなから楽しいんだ
と思っています。

ゲームだって簡単ならすぐに飽きます。

難しい方が夢中になります。

私がやっている
組織開発コンサルティングも
簡単じゃありません。

本当にこれでよかったのか？
自問自答しながらやっています。

すぐに答えは出ません。

上手くいったと思っても
人が異動したり、
組織の体制が変わると
途端に上手くいかなくなります。

一からやり直しだったりします。

またか…と思いますが、
前回、経験しているので、
前回より上手くできたりします。

成長を感じることができます。

成長したら、
成長したなりのハードルが現れます。

組織開発のコンサルティングは、
一生の仕事にしてよいと思っています。

こんな風に
目標は難しい方が楽しいんです。

ただし、それには条件があります。

それは、
学習の機会が与えられていることです。

できたこと、できなかったことを
振り返って、次はどうするか？を
考えて実行することです。

ゲームが楽しいのは、
違うやり方を試せるからです。

ゲームなら、試しても、
誰にも怒られないし、
小言も言われません。

だから、アイデアも出てくるし、
できまでやります。

仕事では、給与をもらい、
会社の資源を使っているので、
ゲームと同じだとは言いません。

しかし、人が難しいことに
チャレンジしてクリアするプロセスは
ゲームも仕事も同じだということは、
頭に入れておく必要があると
思っています。

そう考えると、
すぐにできないから楽しい！と
思えるようになるには
それだけの環境が必要なのです。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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