海上自衛隊の不祥事が
明らかになっています。
「特定秘密」のずさんな管理
潜水手当の不正受給
基地内での不正飲食
内部部局幹部によるパワハラ
裏金接待問題
これらの責任を取って、
海自トップ、海上幕僚長が
辞任しました。
辞任会見で、このように言っています。
さまざまな不祥事が起きる度に
根本原因を考え、
対応策を講じてきたが、まだまだ不十分
組織管理の難しさを実感している
組織の文化や隊員のマインドを変える
難しさを痛感している
批判するのは簡単ですが、
組織のコンサルティングをしている私にしたら
どうやって組織を変えていくのか？
考えます。
こういう時に考えるのは、
いつもブログに書いていますが、
氷山モデルです。
【氷山モデル】
「できごと」
何が起こったのか？
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
「パターン」
どんなパターンなのか？
繰り返し起こっていることが何か？
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
「構造」
どのようなしくみになっているのか？
どんなメカニズムになっているのか？
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
「メンタルモデル」
どんな思い込みがあるのか？
何がそうさせているのか？
不祥事は「できごと」で
これだけ繰り返されているのは、
「パターン」です。
これだけの「パターン」を生み出すには
それだけの「構造」があります。
「構造」というのは、
しくみやメカニズムです。
上下関係が厳しく
閉鎖的という環境が
不正をしやすくして、温存させていた
とも言えると思います。
そして、そういう環境を作り出している
価値観や思い込みといった
「メンタルモデル」が根底にあります。
海上幕僚長が
「組織の文化や隊員のマインド」と
言っているのは、
まさに「メンタルモデル」の部分です。
今回の話に限らず、
組織で起こっている問題の根底には
「メンタルモデル」があります。
この「メンタルモデル」を変えない限り
「構造」も変わらないし、
「パターン」も「できごと」も変わりません。
組織の問題を根本から解決するなら
「メンタルモデル」を変える必要があります。
しかし、やっかいなことに
「メンタルモデル」は目に見えません。
目に見えないものは捉えどころがないので
変えることが難しいです。
だから、「メンタルモデル」を変えずに
「構造」を変えることが打ち手となります。
会社組織であれば、
目的・目標を明確にして、
達成へのビジョンを示せば、
変えることもできるのですが、
今回は、自衛隊という
上下関係で成り立つ職場環境で
「構造」を変えるというのは、
簡単ではないと思うのです。
ただ、命を懸けて働いている
職場だからこそ、
働きやすい職場にしないと
人が集まらなくなります。
組織の中には
ちゃんとやりたい人がいます。
今回、辞任した幕僚長は
問題から逃げずに対応してきたのでは
ないかと思うのです。
だからこそ、明らかになった部分が
あるんだと思います。
しかし、
そうやって組織を変えようとする人が
責任を取って辞めていくということだと
ますます、組織を変えることが
難しくなります。
できる人が辞めていくということが
組織にとって、どれだけマイナスなのか？
理解していないと、組織は弱くなる一方です。
とりとめのブログになりましたが、
組織づくりの知識やノウハウを持たずに
世の中、組織運営をしていることが
ほとんどなんだな！と思いました。
だからこそ、
チームビルディングの考え方を
世の中に伝えていたいきたい！
と思いました。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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