人の能力を高めようとしない

昨日、星野リゾートの星野社長の
講演の話をご紹介しました。

 

もう一つ、
ご紹介したい話があります。

 

それは、
星野リゾートの「人材育成」
に関するお話です。

 

星野社長によると、
観光業界は、
一般的に、給与は高くないし、
休みも不定期だし、
長時間労働になりやすと考えると
なかなか優秀な人材は集まりにくい
と言います。

 

個人的には
星野リゾートを利用した時の
スタッフさんの印象は
よいイメージしかないので
意外な感じがしますが・・・

 

いずれにしても、
優秀な人材ばかり採用できる
訳ではないと思うので、
人材育成が大事です。

 

星野リゾートでは、
「人材育成」についてどのように
考えているのでしょうか?

 

星野社長は、
こんな風に言っていました。

 

全てのスタッフが
自分の能力を高めようと
思っているわけではありません。

自ら成長したいと思っていない
スタッフの能力を高めるのは
難しいと感じています。

だから、全ての社員に
能力を高めてもらうことは
あきらめました。

 

なかなか、シビアな話です。

 

ただ、
こんな風にも言っています。

 

能力を高めるのは難しいですが
自分の持っている能力を
出し切っていないスタッフも
多いのではないか?
と思います。

そうであれば、
自分の持っている能力を
出し切れるようにするのが
星野リゾートの人材育成の方針です。

 

なるほど!と思いました。

 

ないものを求めるより
あるものを求める方が合理的です。

 

そして、このように
能力を出し切ってもらうとすると、
「強み」を求めることになります。

 

「強み」とは、
どんな時でも成果を上げられるものです。

 

それは、自分にとっては、
当たり前にできることなので、
なかなか自分の「強み」に気付くことが
できません。

 

自分では大したことないと思っても、
周りからスゴイ!と言われものが
「強み」です。

 

そう考えると、
フラットな組織でないと
「強み」は活かすことができません。

 

なぜなら、
お互いに優劣がない状態でないと
「強み」を活かせないからです。

 

上司にも「強み」と「弱み」があって、
部下にも「強み」と「弱み」がある。

 

当たり前のことですが、
上下関係が厳しければ、
上司は自分の「弱み」を見せないですし、
部下の「強み」を受け入れることも、
できません。

 

こうなってしまうと、
お互いに「強み」を活かすことが
できません。

 

フラットな組織だからこそ、
「強み」を活かせるのです。

 

前回のブログでも
星野リゾートは「フラットな組織」を
大事にしていると言っていました。

 

『教科書通りにやれば上手くいく』

教科書通りにやれば上手くいく

 

そう考えると
星野社長の考え方には一貫性があるので
人がついていきやすいのだと思います。

 

それもこれも
「教科書通り」にやっているから
一貫性が保てるのです。

 

やはり、
教科書通りにやれば上手くいく
のだと思いました。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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