なぜ、決めることを嫌がるのか?

先日、お客様の社長さんと話をしている時に
こんな話になりました。

 

今まで社員に責任を取らせたことは
一度もないんですけど、
どうして、社員は決めることを
嫌がるのでしょうか?

 

来期の目標を決めるのに、
やりたいことも明確になって、
それを実現するには、
このくらいの売上が必要という
数字まで出ているのに、
いざ、目標を決めようとすると
決められない・・・

 

決めて下さいとお願いすると
責任が取れないというのです。

 

そこで冒頭の話です。

 

今まで目標が達成できなくても
社員に責任を取らせたことは
一度もないそうです。

 

そもそも、責任を取るといっても、
目標達成できなく、
お金が回らなくなったとしても
お金を借りるのは会社ですし、
賞与が予定通り出せないことはあっても
給与を減らすこともありません。

 

だから、責任を取るといっても
社員の皆さんには何らリスクはない
はずなのです。

 

安心してチャレンジすれば
良いだけの話です。

 

それなのに、どうして、
決めることができないのでしょうか?

 

それは、
自分のせいにされたくないのです。

 

目標を決めて、
その目標達成のために、
周りに負担をかけた時に、
お前が決めたから
こんな目に合っているじゃないか!
と言われるのが嫌なんです。

 

そもそも、目標設定をする時に
自分達でやりたいことを決めて、
この数字が必要というところまで
話し合っているのだから、
お前のせいだ!と言われることは
ないはずですが、
心配なんでしょうね!

 

結局、それは、
「実行の文化」が足りない
のだと思います。

 

このブログでも何度も紹介している
「戦略と実行」  清水勝彦著 日経BP社

 

この本の中にこんな一文があります。

 

====================
決まったことを
実行するのだという潔さ

制約に対しては
反対や抵抗でなく
創造で乗り切るのだという気概

いってみれば
実行の文化が必要だ
====================

 

つまり、
みんなで話し合ってやると決めたことは、
誰のせいとかではなくて、
どうしたらできるだろうか?という
みんなで意見を出し合って
何としても実現するという
「実行の文化」が必要なのです。

 

しかし、今まで
みんなでやると決めたことはやる!
という「実行の文化」がないから、
決めることに不安になるのです。

 

組織コンサルタントが入る価値
というのは、
この「実行の文化」を作ることだと
思っています。

 

まずは決めて、
反対や抵抗があった時に
これはみんなで決めたんだから、
できるどうか別にして、
やれるところまでやってみよう!
という声がけをしながら
最後までやり切るという経験を
してもらうことが
私の役割だと思っています。

 

そんなに簡単に文化はできませんが
一度できてしまえば、
それは実行力のある強い組織になります。

 

私がコンサルティングに入っている限りは、
その強い組織を目指して、
実行していくのみだと思っています。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

効き脳コーチングしませんか!

効き脳診断をして、
アナタの「強み」を可視化して
「強み」についてコーチングしませんか?

 

効き脳診断をしていただき
ZOOMを使って診断結果について
コーチング的にセッションをします。
(約60分間)

効き脳コーチングの詳しいことはコチラ

https://robotjinji.co.jp/kikinou_coaching

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です